2023年02月04日
Sin Clock
監督・脚本:牧賢治
撮影:四方田俊則、田中彰哉
音楽:尾嶋優
出演:窪塚洋介(高木シンジ)、坂口涼太郎(番場ダイゴ)、葵揚(坂口キョウ)、橋本マナミ(ユカ)、田丸麻紀(サチコ)、Jin Dogg(ヤス)、長田庄平(成田)、般若(ヒットマン)、藤井誠士(チバ)、風太郎(世良)、蛍雪次朗(大谷)
中年の高木シンジの人生はどん底にあった。前の会社を理不尽にもクビになり、妻は三行半をたたきつけて子どもと出て行った。ようやく決まったタクシードライバーの仕事では客に蔑ろにされ、うっぷんをぶつけられる日々。ある日たまたま乗車した大物政治家の漏らした言葉から、数十億円の価値ある幻の名画があることを知った。「3」という数字に共通項を持つドライバー仲間、坂口と高木に話すと、坂口が強奪計画を持ち掛ける。坂口は元自衛官の賭博狂、裏社会にもつてがある。数学教師だった高木はサヴァン症候群で、見たものすべてを記憶する能力があった。ある晩実行に移す3人。一発逆転をかけた強奪計画は完璧なはずだった…。
窪塚洋介さん18年ぶりの主演作。いろいろな映画で見た記憶があるのに、18年ぶりとは?と探したら『同じ月を見ている』(2005)がその主演した前作でしょうか。そのスチール写真は学生服姿。今回はやさぐれた中年タクシードライバー。息子の窪塚愛流くんが俳優デビューしましたし、長い時間が経ちました。窪塚さんが長い指で煙草を持ったスチールが素敵です。独特の雰囲気も細い体型も変わりません。
牧賢治監督は長編第一作。完成した脚本を窪塚さんの事務所に送って出演を快諾されたそうですが、いろいろな人間を巻き込んでいくオリジナルストーリー、登場人物が個性的です。
番場役の坂口涼太郎さんは『ちはやふる』での木梨くんが強烈な印象を残しました。今回の作品では、実生活とシンクロした部分があるそうです。神戸で震災にあって失職したお父さんが”タクシードライバーの仕事で自分を育ててくれた”こと。坂口さん自身も絵画やひまわりが好きなことだとか。葵揚(あおいよう)さんは朝ドラ「舞い上がれ!」でも活躍中です。長身で大きな目が迫力。3人3様の活躍と、想像を超えた怒涛のラストをお楽しみに。(白)
2023年/日本/カラー/94分
配給:アスミック・エース
(C)2022映画「Sin Clock」製作委員会
https://sinclock.asmik-ace.co.jp/
★2023年2月10日(金)ロードショー
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