監督・脚本:両沢和幸
原案・企画:樋口大悟
撮影:上野彰吾
出演:樋口大悟(桧山大介)、松井若菜(桜井美智子)、岡田浩暉(桜井高志)、武藤令子(桧山芳江)、大西武志(黒田)、森下能幸(佐々木)、池田良(久保医師)
白血病経験の俳優が自ら演じる
"患者"と"ドナー"、2人を支える人々の
葛藤を描いた「いのち」の物語。
"患者"と"ドナー"、2人を支える人々の
葛藤を描いた「いのち」の物語。
桧山大介は空手の講師をしながら、競技者としても全国大会を狙える実力者だった。ある日、稽古の最中に倒れて病院に運ばれると、白血病だと診断された。これまで健康の不安などなかった大介は信じられない。しかし病気は進行し、体力は衰えていく。医師から骨髄移植しか助かる道はないと告げられる。骨髄バンクに登録して、ドナーを待ちわびる日々が続く。
大介の白血球の型と適合するのは、新潟県糸魚川市に住む、桜井美智子という女性だけだった。彼女の元にも大介と適合したという知らせが届く。以前登録したままだった彼女は家族に打ち明けるが、夫や義母はドナーになることに反対する。
「移植を受けられる患者の割合、55.4%」と予告編に文字が出てきます。白血病の有効な治療に「骨髄移植」があります。他人から造血細胞をいただくわけで、家族間で適合すればいいのですが(兄弟姉妹でも適合率は4分の1とか)、そうでない場合は骨髄バンクに登録して連絡があるまでじっと待機しなければいけません。ドナーがいなければできない手術ですし、ドナー本人だけでなく家族の同意も必要です。移植の際のリスクを心配し、家族の同意を得られないこともあります。
発症から手術して現在までを実際に体験した樋口大悟さんが、自ら企画し演じています。一人でも多くの方々に病気を知らせると共に、顔も知らないドナーへの感謝、登録する方が増えてほしいという願いをひしひしと感じます。
私にも骨髄移植で健康を取り戻した友人がいます。身体の不思議を感じると同時に、患者の不安な気持ち、病気を理解しいくつもの関門がある中ドナーとなってくれた方に思いをはせました。(白)
2022年/日本/カラー/113分
配給:ギグリーボックス
(C)2022「みんな生きている 二つ目の誕生日」製作プロジェクト
https://www.min-iki.com/
https://twitter.com/eiga_miniki
★2023年2月4日(金)新宿K's cinemaほか全国順次公開
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