監督・脚本・編集:櫻井圭佑
撮影:寺本慎太朗
音楽:鶴田海王
出演:小橋川建(真司)、高橋雄祐(理人)、松浦祐也、中島ひろ子、諏訪太朗
債権回収など裏稼業で生計をたてる真司は、巷では狂犬と呼ばれている男。真司は過去に大切な舎弟分を亡くし、人に興味を持つことを避けて生きてきた。そこへ不思議な青年・理人が現れ、一緒に過ごすうちに、次第に穏やかな日々を取り戻していく。しかし過去の過ちが原因で理人が事件に巻き込まれたのをきっかけに、真司の心に再び激しい思いが湧き上がり…。
「撮影当時25歳の新人監督・櫻井圭佑が20代を中心とした新進気鋭のスタッフキャストと創り上げた、新世代バディムービー、ここに誕生!」キャッチをそのまんま書いてしまいました。いやー、若いなぁみんな。作品も若さが満ち満ちております。20代は、それなりの苦労はあっても熱と勢いでなんでもできそうな気のする年頃ですよね。それでいて、他人を気遣い、自分の及ばないことを祈る『君に幸あれよ』というタイトル。
眼光鋭いこわもての真司、のれんに腕押しみたいに飄々とした理人、真逆の2人がいつのまにか相棒になり、真司が理人へ向ける目がだんだん優しくなります。制作も担った小橋川建(こばしかわ たつる)さんは沖縄のサッカー少年だったらしいです。ゴールまであきらめずに走り続ける根性が今もあるのでしょう。若い人たちの夢や希望をつぶさない、応援できる社会であり自分でありますように。ああ、遠くまで来た。(白)
2022年/日本/カラー/78分
配給:ムービー・アクト・プロジェクト
(C)映画「君に幸あれよ」製作委員会
https://kimisachifilm.com/
★2023年2月4日(金)渋谷ユーロスペース他全国順次公開
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