2023年01月28日

スクロール

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監督・脚本・編集:清水康彦
脚本:金沢知樹 木乃江祐希
原作:橋爪駿輝「スクロール」小学館文庫
撮影:川上智之
音楽:Saucy Dog「怪物たちよ」(A-sketch)
出演:北村匠海(僕)、中川大志(ユウスケ)、松岡茉優(菜穂)、古川琴音(私)

ユウスケのもとに、森が自殺したという報せが届く。学生時代にユウスケと友だちだった〈僕〉は、ユウスケからの久しぶりの電話で森の葬儀に行くことになった。かすかな思い出しかなかったけど。
〈僕〉は勤め先の上司に頭ごなしに否定され、当然口答えもできずSNSでうっぷん晴らしをしている。たった一人のフォロワーが「いいね」をつけてくれる。ユウスケは学生時代から毎日が楽しいことが一番大事、とほうぼうの女性に手を出しては泣かせてきた。それでもテレビ局に就職し、それなりの仕事をしている。〈僕〉とユウスケは森の死をきっかけに少しずつ変わっていく。
〈私〉は〈僕〉の書き込みを見て、〈僕〉が言いたかった一言を上司にぶつけた。あっけにとられて固まる〈僕〉。
結婚することが幸せへの道筋と信じる菜穂は、ユウスケと出会って将来を思い描く。青春の出口に立っている4人は自分の愛と生きることを見つけ出せるのか?

北村匠海、中川大志、松岡茉優、古川琴音と旬の人気俳優4人が織りなすストーリー。二人ずつが知り合って、微妙にクロスしていく関係です。〈僕〉とユウスケ、〈私〉と菜穂は両極にいるように生き方が違います。彼らの同年代の観客は、それぞれ違う4人の中に自分と似た欠片を見出すでしょう。それは冷えた心を暖かく満たしていくかもしれないし、深く刺さって抜けないかもしれないけれど。痛くなったり、病んだりして初めて気づくこともあります。なくなってなってから知る大切さも。当たり前ってないことも。
もう残り時間が少なくなると、オープニングのモノローグにはう~むと思います。過ぎて来た道だから気持ちはわかるけれどね。スクロールして見えなくするのも一手。(白)


2023年/日本/カラー/シネスコ/117分
配給:ショウゲート
(C)橋爪駿輝/講談社 (C)2023映画「スクロール」製作委員会
https://scroll-movie.com/
★2023年2月3日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 01:07| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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