2022年12月30日
ドリーム・ホース(原題:Dream Horse)
監督:ユーロス・リン
脚本:ニール・マッケイ
撮影:エリック・アレクサンダー・ウィルソン
音楽:ベンジャミン・ウッドゲイツ
出演:トニ・コレット(ジャン・ヴォークス)、ダミアン・ルイス(ハワード・ディヴィス)、オーウェン・ティール(ブライアン・ヴォークス)
ウェールズの小さな村に住んでいる主婦のジャンは、パート仕事のかたわら年取った両親の世話もしている。夫は無気力でジャンはこんな毎日に飽き飽きしていた。たまたまクラブで共同で馬主になれるという話を聞いて興味津々。競走馬を育てたいと村の人々に話を持ち掛ける。詳しいハワードを指南役に、馬主組合を結成した。血統の良い牝馬を購入、生まれた仔馬に「ドリームアライアンス(夢の同盟)」と名付けた。
生きがいを見つけたジャンは、表情も明るくなり充実した日々を過ごします。ひがな一日ソファで寝転んでいた夫も馬の世話を手伝うようになりました。自分の育てた馬がレースに出るようになったら、それはそれは楽しみで我が子のことのように嬉しいはず。ジャンと馬主組合を作った村人たちは、馬と一緒に夢も手にしました。投資したからには、配当もあってほしいですよね。ポスターのみんなの顔が物語っていますが、まあこれから先は劇場でご覧ください。山あり谷ありが常ですよ。
馬主になって競走馬を育てるというのは、よほどのお金持ちかと思っていました。この映画を観て資金を出し合い共同馬主となることもできるんだと初めて知りました。日本でも一口馬主(詳細はこちら)という制度があるそうです。(白)
決して儲けようと思わず、「胸の高鳴り(ウェールズ語でホウィル)」を求めて馬主になったジャンたち。馬主になれば、レースの日、馬主専用のバーで、お酒片手にオードブルをつまみながら観戦できるという特権があって、皆で着飾って競馬場に赴くのも楽しみです。 ウェールズ最高のレースである「ウェルシュ・ナショナル」では、ウェールズ国歌を歌って盛り上がります。
英国ではマイノリティーで、控えめで、おとなしいといわれるウェールズの人たちが、自分の馬が走るのを熱く見守る姿にじ~んとさせられました。映画の最後に、本作のモデルになった本物のジャンたちが出てきますので、お見逃しなく! (咲)
2020年/イギリス/カラー/シネスコ/113分
配給:ショウゲート
(C)2020 DREAM HORSE FILMS LIMITED AND CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION
https://cinerack.jp/dream/
★2023年1月6日(金)ロードショー
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