2022年12月30日

恋のいばら

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監督:城定秀夫
脚本:澤井香織 城定秀夫
撮影:渡邊雅紀
音楽:ゲイリー芦屋
主題歌・挿入歌:chilldspot
出演:松本穂香(桃)、玉城ティナ(莉子)、渡邊圭祐(健太朗)、白川和子(おばあちゃん)

図書館に勤める桃、24歳。彼氏の健太朗に振られたばかりだ。あきらめきれない桃は健太朗のインスタを見続けて、新しい恋人ができたらしいと知る。さらに辿ってその今カノのインスタを発見した。地味な自分と違ってイマドキのクールなダンサーだった。桃はインスタを頼りに今カノの莉子を訪ねて行き、戸惑う莉子に一つの提案をする。二人はある目的のために共犯関係になった。

「恋人同士では絶対に観ないでください」とテロップが出るこの作品。奇妙な三角関係ですが、カレやカノジョのセリフや行動にいろいろ共感するからでしょうか。
健太朗はイケメンのカメラマン、女性にもてそうです。しかも認知症気味のおばあちゃんと同居していて、優しいところもちゃんとあるのです。渡邊圭祐さんが演じていますが、悪い男というよりカメラマンだから写真を撮って残したかっただけに見えます。来るもの拒まず、ただの女にだらしない男のようです。ストーリーは意外な方向に進むのでお楽しみに。観終わるとタイトルが腑に落ちます。

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これは香港のパン・ホーチョン監督の『ビヨンド・アワ・ケン』(2004)のリメイクで、その年のTIFF(本誌63号に記事)と2011年の『ドリーム・ホーム』公開に合わせたパン・ホーチョン監督特集で上映されています。ケンをダニエル・ウー(呉彦祖)が演じているのですが、全然記憶にないので見なかったのかも。2022年の公開作が6本もあった城定秀夫監督、初のリメイク作品。(白)


元カノが今カノと結託?? なんとも不思議な展開でした。
観終わってから、『ビヨンド・アワ・ケン』のリメイクと知りました。内容はほとんど覚えていないのですが、ハチャメチャでワケわからなくて、パン・ホーチョンらしいと思ったことだけは記憶に蘇りました。健太朗が自分の部屋を見て唖然とするところも、そうそうと思い出しました。
白川和子さん演じるおばあちゃんが、あちこちで物を拾い集めていて、浮浪者のように見えてしまったのですが、実はモノづくりの名人でした。とてもチャーミングで印象に残りました。(咲)



2023年/日本/カラー/シネスコ/98分
配給:パルコ
(C)2023「恋のいばら」製作委員会
https://koinoibara.com/
★2023年1月6日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 21:38| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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