2022年12月17日

戦慄のリンク(原題:網路凶鈴 The Perilous Internet Ring)

SENRITU.jpg

監督:鶴田法男
原作:マ・ボヨン「她死在QQ上」
脚本:ヤン・ヤン
撮影:神田創
音楽:小畑貴裕
出演:スン・イハン(ジョウ・シャオノア)、フー・モンポー(マー・ミン)、チャン・チン(ジャン・チォン)、ワン・マンティ(スー・シャオジン)、ニー・ムーシー(タン・ジン)、チャン・ユンイン(ショウ・ナ)、ハン・チウチ(ダイ・ユンツォン)、ワン・ツーイー(シア・ウェイイー)、ジョウ・ハオトン(トン教授)、シャオ・ハン(リー隊長)

大学3年生のジョウ・シャオノアは、深夜に従姉のタン・ジンからの電話を受ける。小説家志望のタン・ジンは、あるネット小説を読んで怖くなり、シャオノアに電話したのだった。シャオノアは遅い時間なので行けず、翌日トン教授の心理学の授業で会う約束をした。時間になっても現れないタン・ジンが気になり、彼女の家に向かうが、タン・ジンはすでに死んでいた。
公安警察のリー隊長から、検視では自殺の可能性が高いと言われたシャオノアだったが、タン・ジンは自殺などしないと否定する。犯罪心理学に詳しい記者志望のマー・ミンに相談し、タン・ジンのパソコンを調べることにした。そこでタン・シンがショウ・ナという女性とチャットしていたことと、貼られていたリンクを発見する。リンク先は「残星楼」という小説で、読み始めたシャオノアは自分の名前を呼ぶ声や、人の気配を感じるようになる。

Jホラーの先駆者、Jホラーの父こと鶴田監督が、中国の映画会社に乞われてメガホンをとった作品。中国のスン・イハン(孫伊涵)と台湾のフー・モンポー(傳孟柏)、若手俳優が主演、ネット小説でつながった男女が次々と不可解な死をとげる謎を追跡します。
中国では、幽霊の存在自体認められていないそうなので、ストーリーと映像に工夫が必要だったようです。シャオノアが見る長い髪の女性は、中国にも知られている「貞子」のスタイルになったのだとか。鶴田監督が気心の知れた日本のスタッフを揃えて臨んだ撮影現場は、勝手の違うことの連続だったそうです。現場での初めての体験の数々は、双方に影響を与えて作品に反映されたのではないでしょうか。
エンターテイメントの需要が大きく、発展も著しい中国でこういう交流が多くあると風通しもよくなるはず。(白)


2020年/中国/カラー/96分
配給・宣伝:フリーマン・オフィス
(C)伊梨大盛傳奇影業有限公司
https://senritsu-link.com/
★2022年12月23日(金)より新宿シネマカリテにてロードショー

posted by shiraishi at 17:55| Comment(0) | 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください