監督:三宅唱
原案:小笠原恵子「負けないで!」(創出版)
脚本:三宅唱 酒井雅秋
撮影:月永雄太
出演:岸井ゆきの(小河ケイコ)、三浦友和(会長)、 三浦誠己 (林誠)、 松浦慎一郎(松本進太郎)、 佐藤緋美(小河聖司)、 中島ひろ子(小河喜代実)、仙道敦子(会長の妻)
嘘がつけず愛想笑いが苦手なケイコは、生まれつきの聴覚障害で、両耳とも聞こえない。再開発が進む下町の一角にある小さなボクシングジムで日々鍛錬を重ねる彼女は、ハンデを抱えながらプロボクサーとしてリングに立ち続ける。母からは「いつまで続けるつもりなの?」と心配され、言葉にできない想いが心の中に溜まっていく。「一度、お休みしたいです」と書き留めた会長宛ての手紙を出せずにいたある日、ジムが閉鎖されることを知り、ケイコの心が動き出す――。
聴覚障害の小笠原恵子さんが、プロボクサーとしてリングに立った自伝をもとに映画化された作品です。セコンドやレフリーの声が聞こえなくても大丈夫かな、と考えてしまいますが、ケイコは耳を補う「いい目」を持っていました。
岸井ゆきのさんが愛くるしい笑顔を封印、ボクシングに打ち込むケイコを全身全霊で演じています。ボクシングのトレーニングを始めたのはクラインクインの3か月前から。実際にボクシングトレーナーでもある松浦慎一郎さんは、数々のボクシング映画に出演、撮影前の指導にもあたっています。映画の中でのミット打ちのシーンでは、二人のスピードがどんどん上がっていくのに目が丸くなります。それが自然の流れの中でできたもので、それまでのトレーニングの成果が表れたものだった、そうです。ゆきのさんすごい!
手話も学びながらの日々はケイコとゆきのさんを一体化させ、新しいゆきのさんが育ったようです。
三宅唱監督が16ミリフィルムに焼き付けた、ケイコのまっすぐな生き方、周りの人々の想いに触れてください。(白)
2022年/日本/カラー/ビスタ/99分
配給:ハピネットファントム・スタジオ
(C)2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINEMAS
https://happinet-phantom.com/keiko-movie/
Twitter:@movie_keiko
★2022年12月16日(金)テアトル新宿ほか全国公開
★☆3ヵ月の特訓の賜物!岸井ゆきのの左ストレートが冴える!
本編シーンから抜き焼きした16mmの“生コマフィルム”を数量限定で入場者にプレゼント!
配布期間:12月16日(金)~
配布劇場:テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町、ユーロスペース、池袋シネマ・ロサ、立川シネマシティ
センチュリーシネマ、シネ・リーブル梅田
※数量限定、無くなり次第終了
【関連する記事】