2022年11月20日
マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説 原題:QUANT
監督:サディ・フロスト
出演:ケイト・モス、ヴィヴィアン・ウェストウッド、デイヴ・デイヴィス(ザ・キンクス)、ピート・タウンゼント(ザ・フー)、ポール・シムノン(ザ・クラッシュ)
ビートルズ、ツイッギー、ローリング・ストーンズと共に1960年代スウィンギング・ロンドンというムーヴメントを起こしたマリー・クワント。その知られざる素顔とデザインの秘密に迫るドキュメンタリー
教育者の家庭で育ったマリー・クワントは、アートスクールで貴族階級出身のアレキサンダーと運命的に出会う。1955年、自分が着たい服をクリエイトし、ロンドン初のブティック《BAZAAR》をチェルシーのキングス・ロードにオープン。開店直後からマリーがデザインした服は奪い合いになり、60年代初めには動きやすくて少女らしさを演出するミニスカートが世界中で大ブームを巻き起こした。マリーが才能を発揮できるように、夫となったアレキサンダーは渉外・後方担当として支えた。
当時の熱狂を知る関係者へのインタビューとアーカイブから、マリーの横顔と生涯を添い遂げた夫婦の知られざるエピソードが明かされる・・・
*注:個人を指す表記は「マリー・クワント」、ブランドを指す表記は「マリークヮント」
マリーは、ミニスカートに合うアンダーウェアやカラフルなタイツも考案。さらに、絵具パレットのような使いやすい化粧品は大人気になりました。
マリー夫妻にブティック開店を勧め、出資もしたのは、友人で弁護士のアーチー・マクネアでした。ライセンス事業という形で世界に広げていったのも、弁護士アーチーの存在があってこそでしょう。ポーチや香水、インテリア・・・ くっきりしたデイジーの花のマークが可愛くて、どれもすぐに「マリークヮント」とわかります。今も街でよく見かける「マリークヮント」ですが、実は、世界最大規模の店舗展開されたのが日本。しかも、日本独自の商品開発でインテリアやキッチン用品など多岐にわたる商品にデイジーの花があしらわれたのです。
映画を見終わって、マリーの「着たい」を生み出した才能はもちろんですが、アレキサンダーという素敵な伴侶を見つけたのも才能だなと思いました。
監督のサディ・フロストは、映画、演劇、テレビで30年以上のキャリアを持ち、プロデューサー、俳優、ファッション・デザイナー、作家の顔も持つ多才な女性。 (咲)
「マリークヮント」の花のマークは、5弁の花びらが日本の梅の花と同じ意匠。蕊でなく丸い花芯となっているところが違いますが、そんな親近感もあって可愛いもの好きの女性の心をつかんだのでしょう。私もいくつか持っていて、ずいぶん前にイギリスのブランドだと知らないまま、イギリス在住の友人へのお土産にお財布をプレゼントしたことがあります(恥)。日本で展開している商品はまた違ったのか、気遣ってくれたのか喜んでもらえました。
そんなことも思い出しながら拝見した本作、(咲)さんが書いているように、才能あふれるマリーがはつらつとして、女性から見ても魅力的です。後を行く女の子たちのあこがれの的であったはず。(白)
☆映画公開と同日の11月26日(土)より、Bunkamuraザ・ミュージアムにて「マリー・クワント展」も開催!
2021年/イギリス/英語/90分/ビスタサイズ/映倫区分G
協力:マリークヮント コスメチックス/後援:ブリティッシュ・カウンシル
配給:アット エンタテインメント
公式サイト:http://www.quantmoviejp.com/
★2022年11月26日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国順次公開
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