2022年11月13日

愛国の告白ー沈黙を破る Part2ー

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監督/撮影/編集/製作:⼟井敏邦
編集協⼒:尾尻弘⼀、渡辺真帆、⼩林桐美
整⾳:藤⼝諒太
デザイン:野⽥雅也

パレスチナ人住民とユダヤ人入植者が隣接して暮らすヘブロン市で兵役に就いた元イスラエル軍兵士、ユダ・シャウールらによって2004年に創設されたグループ、「沈黙を破る」。
⼟井敏邦監督は、2005年から3年間にわたって彼らを取材。2009年に劇場公開された『沈黙を破る』で、“占領軍”の兵士としてパレスチナの人々に権力を行使した経験を持つ若いイスラエル兵たちの苦悩する姿と証言、そして占領地のすさまじい実態を描いている。
あれから、13年、占領と武力攻撃はさらに強化され、一層右傾化しているイスラエル。そんな状況の中で活動を続ける「沈黙を破る」には、政府や右派勢力からの攻撃も急速に強まっている。
本作では、それでも屈せず活動を続ける「沈黙を破る」の姿を追っている。
「沈黙を破る」の活動を続ける元将兵たちが、「裏切り者」「敵のスパイ」という非難・攻撃のなかで、どのように自分自身を支え、信念を貫いているのか・・・ 
「自国の加害と真摯に向き合い、それを告発し、是正しようとする」こと、自国と国民がモラルを崩壊させてしまうことへの危機感から声を上げ行動を起こす行為は「祖国への裏切り」なのか。むしろそれこそ真の“愛国”ではないのかと、監督は問いかける・・・

1985年以来、34年間一貫してパレスチナ・イスラエル現地を取材、これまでガザ地区、ヨルダン川西岸、東エルサレムなどパレスチナ人地区とイスラエルについての多数のドキュメンタリー映像や著書を発表してきた映像ジャーナリストの土井敏邦監督が、キャリアの集大成として制作したドキュメンタリー映画。

国家権力を握った者の、人や土地に対する支配欲によって、自分の意志ではなく加害者にならざるをえない立場に置かれるという非情。古今東西繰り返されてきた歴史で、それが今も世界の各地で続いています。誰しも戦争になど加担したくないはず。国家という枠組みの中で、逆らえない悲しさ。国民が平穏に暮らせることこそ考えるべきなのに、攻撃的な国家権力者を持ってしまった不幸・・・ それは、いつまた私たちにも降りかかってくるかもしれません。 そんなことを思い起こさせられました。
それにしても、ネタニヤフ元首相の復権で、ますますひどくなりそうなイスラエルのパレスチナへの仕打ち。パレスチナの人たちが気の毒なのはもちろんですが、加害者という被害者を増やしてしまうことが悲しい。(咲)



公開記念アフタートークイベント
新宿 K's Cinema 2022年11月19日(土)〜12月9日(金) 連日開催
*すべて上映後に開催
11月19日(土)初日 土井敏邦監督+アブネル・グバルヤフ氏(「沈黙を破る」代表)によるスペシャルビデオメッセージ
20日(日)ジャン・ユンカーマンさん(映画監督)+土井敏邦監督
21日(月)川上泰徳さん(中東ジャーナリスト)+土井敏邦監督
22日(火)錦田愛子さん(慶応大学准教授/中東現代政治)+土井敏邦監督
23日(水・祝)根岸季衣さん(女優)+土井敏邦監督
24日(木)伊勢真一さん(映画監督)+土井敏邦監督
25日(金)永田浩三さん(武蔵大学教授/ジャーナリスト)+土井敏邦監督
26日(土)伊勢真一さん(映画監督)+土井敏邦監督
27日(日)川上泰徳さん(中東ジャーナリスト)
28日(月)土井敏邦監督
29日(火)土井敏邦監督
30日(水)土井敏邦監督

12月1日(木)ダニー・ネフタイさん(在日イスラエル人)+土井敏邦監督
2日(金)新田義貴さん(映像ジャーナリスト)+土井敏邦監督
3日(土)金平茂紀さん(ジャーナリスト)+土井敏邦監督
4日(日)渡辺えりさん(女優・劇作家)+土井敏邦監督
5日(月)ダニー・ネフタイさん(在日イスラエル人)+土井敏邦監督
6日(火)ハディ・ハニーさん(在日パレスチナ人)+土井敏邦監督
7日(水)山本薫さん(慶応大学専任講師)+土井敏邦監督
8日(木)鈴木啓之さん(東京大学特任准教授/パレスチナ現代史)+土井敏邦監督
9日(金)最終日 土井敏邦監督
(登壇者は、こちらのサイトでご確認ください)

2022年/⽇本/170分(第⼀部100分・第⼆部70分)
配給:きろくびと
公式サイト http://doi-toshikuni.net/j/aikoku
★2022年11月19日(土)より新宿K's cinemaにてロードショー 全国順次公開


posted by sakiko at 17:35| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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