2022年11月13日

奇跡の人 ホセ・アリゴー  原題:Predestinado, Arigó e o Espirito do Dr. Fritz 英題:A Dangerous Practice

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監督::グスタヴォ・フェルナンデス
出演::ダントン・メロ/ジュリアナ・パエス/ジェームズ・フォークナー/アントニオ・サボイア

1955年、ブラジル南東部ミナスジェライス州の小さな町コンゴーニャス。鉱員だったホセ・アリゴーは、鉱員組合を作りながらも身体を壊し、今は雑貨店を営んでいる。ある日、夢にドイツ人医師アドルフ・フリッツが現れ、「お前の使命だ」と人々を治癒するよう諭される。何かに憑かれたように、アリゴーは病に冒された人たちに対し、素手で癌を取り除いたり、ナイフで白内障や傷口の施術を施したりする。神父からは、心霊治療は許されないと脅されるが、噂を聞いて大勢の人が押しかけ、奇跡を見たいと国外からも取材にやってくる。偽医者と告発され、実刑判決も受けるが、彼を慕う人々からの抗議が殺到。その後、釈放され治療を続けるが、やがて、使命の終わりと死を察知。自らの予言通り、1971年に交通事故で命を落とす。

無学にもかかわらず、200万人もの人の癌や白内障などを心霊手術で治した実在の人物ホセ・アリゴーの物語。本名は、ホセ・ペドロ・デ・フレイタス。小さい時から、「ホセ・アリゴー(農場の少年、愚か者と言った意味合い)」のあだ名で呼ばれていたとのこと。
信じがたいですが、映画の最後には、実際にナイフを目に突き刺して治癒している様子や、手を突っ込んで悪い部分を取り出したりしている本物のホセ・アリゴーの映像が出てきました。多くの人の病を治しながら、治療費を一切受け取らなかったことも、人々から敬愛された理由なのでしょう。
その一方で、神父をはじめ、ホセ・アリゴーのことをよく思わない人々がいたのも事実。従妹である奥様との間に、7人の子に恵まれましたが、何かに取りつかれ、自分であって自分でないような人生、果たして幸せだったのでしょうか・・・ (咲)

2022年/ブラジル/カラー/108分
共同製作:パラマウント・ピクチャーズ/協力:エデン
配給:エクストリーム
公式サイト:http://kisekinohito.com/
★2022年11月18日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、UPLINK吉祥寺他全国ロードショー!
posted by sakiko at 02:20| Comment(0) | ブラジル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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