2022年10月09日

スペンサー ダイアナの決意   原題:Spencer

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© 2021 KOMPLIZEN SPENCER GmbH & SPENCER PRODUCTIONS LIMITED


監督:パプロ・ラライン(『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』)
出演:クリステン・スチュワート(『トワイライト』シリーズ、『チャーリーズ・エンジェル』)、ジャック・ファーシング(「風の勇士 ポルダーク」)、ティモシー・スポール (『英国王のスピーチ』)、サリー・ホーキンス(『シェイプ・オブ・ウォーター』、ショーン・ハリス『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』)

1991 年12月24日。英国ロイヤルファミリーの人々は、いつものようにクリスマスを祝うため、エリザベス女王の私邸サンドリンガム・ハウスに集まった。ダイアナ妃は、生家の近くにもかかわらず道に迷い、エリザベス女王よりも遅れて到着する。玄関で待ち構えていたグレゴリー少佐から、さっそく王室のしきたりである体重を測ることを強要される。
夫チャールズ皇太子との仲は既に冷え切っていたが、集まった王族の人々は平静を装っていた。息詰まる思いに、ダイアナは邸を抜け出し、自分が育ったスペンサー家の邸宅に向かうが、老朽化で立ち入り禁止になっていた。仕方なく邸に戻り、息子たちの寝室に忍び込み、やっと安らぎを覚える。
そしてクリスマス、一族での記念撮影、教会での礼拝と決められた行事が続くが、チャールズ皇太子と口論となり、ついにディナーを無視して、息子たちを車に乗せ再び生家へと向かう。幸せな少女時代を過ごした地で、ダイアナは人生を変える一大決心をする・・・

チリ人であるパプロ・ラライン監督が、将来の王妃の座を捨ててでも、自分のアイデンティティを確立しようとしたダイアナを描いた作品。脚本は、イギリス人のスティーヴン・ナイトに依頼。ダイアナを演じたクリステン・スチュワートを始め、メインの俳優はイギリス人。ただ、不必要なメディアの注目を避けるため、撮影はイギリスではなく、ドイツで行っています。
ダイアナの36年という短い人生の中の、さらに3日間という限られた時間を想像力たくましく描いた映画ですが、不実な夫に悩まされる中、思い切った決断をしたダイアナの心情はしっかり伝わってきました。
原題『Spencer』に託した監督の思いも、ずっしりと感じました。(咲)


★ダイアナ元皇太子妃、非業の死から25年。
 彼女に迫る映画2作品が連続公開されます。


『プリンセス・ダイアナ』(9/30公開) 
http://cinejour2019ikoufilm.seesaa.net/article/491794369.html
駆け抜けた激動の人生をアーカイブ映像で振り返ったドキュメンタリー
ぜひ、こちらを先にご覧になってから、『スペンサー ダイアナの決意』を!


2021年/イギリス・ドイツ/117分/英語/カラー/4K ヨーロピアンビスタ/5.1ch・7.1ch
日本語字幕:川嶋加奈子
配給:STAR CHANNEL MOVIES
後援:ブリティッシュ・カウンシル 読売新聞社
公式サイト:https://spencer-movie.com/
★2022年10月14日(金)、TOHO シネマズ 日比谷 ほか全国ロードショー



posted by sakiko at 01:46| Comment(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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