2022年09月25日
ダウントン・アビー 新たなる時代へ(原題:Downton Abbey: A New Era)
監督:サイモン・カーティス
脚本・原作・製作:ジュリアン・フェロウズ
撮影:アンドリュー・ダン
音楽:ジョン・ラン
プロダクションデザイン:ドナル・ウッズ
衣裳:アナ・メアリー・スコット・ロビンズ
出演:ヒュー・ボネヴィル(ロバート・クローリー)、ジム・カーター(チャールズ・カーソン)、ミシェル・ドッカリー(メアリー・タルボット)、エリザベス・マクガヴァン(コーラ・クローリー)、マギー・スミス(バイオレット・クローリー)、イメルダ・スタウントン(モード・バッグショー)、ペネロープ・ウィルトン(イザベル・グレイ)
1928年、英国北東部ダウントン。広大な領地を治めるグランサム伯爵ロバートらは喜びの日を迎えていた。亡き三女シビルの夫トムが、モード・バグショーの娘と結婚したのだ。華やかな宴とは裏腹に、屋敷は傷みが目立ち、長女メアリーが莫大な修繕費の工面に悩んでいたところへ、映画会社から新作を屋敷で撮影したいというオファーが。謝礼は高額だ。父の反対を押し切ってメアリーは撮影を許可し、使用人たちは胸をときめかせる。
一方、ロバートは母バイオレットが、モンミライユ侯爵から南仏にある別荘を贈られたという知らせに驚く。その寛大すぎる申し出に疑問を持ち、妻コーラ、次女イーディス夫妻、トム夫妻、引退したはずの老執事カーソンとリヴィエラへと向かう。果たして海辺の別荘に隠された秘密は、一族の存続を揺るがすことになるのか―!?
大ヒットしたイギリスのTVシリーズ「ダウントン・アビー」劇場版の第2弾。劇場版の前作は1927年に国王夫妻がダウントン・アビーを訪問するという一大イベントが中心です。監督は代わって『黄金のアデーレ 名画の帰還』のサイモン・カーティス。連続ドラマをぎゅっと濃縮した映画版は、屋敷内部の調度品や住人たちの華麗な衣裳などを大きな画面で観ることができます。時代を映したドレスやヘアスタイルにも多くのスタッフが関わっています。エンドロールに登場する人数の多さに驚きます。素晴らしい画面を一時停止してよくよく見たい気持ちになるのも、これだけの人たちの努力の結晶だからでしょう。
書ききれないほどたくさんのキャストはほぼ続投。新しく増えたのは映画撮影に関わる人々、監督役のヒュー・ダンシー、女優役のローラ・ハドックら、ナタリー・バイ、ジョナサン・ザッカイほか南仏の別荘の持ち主たち。
映画撮影がちょうどサイレントからトーキーに移る時代で、その撮影方法の違いが細かに見て取れます。台詞が入っていなくても良かったサイレント時代、台詞回しにも演技力が必要になったトーキー。悩む女優を励ますのが、ダウントンの使用人たちでした。南仏の別荘での顛末は、謹厳なバイオレットの青春時代を知らせてくれましたし、ダウントン・アビーの人たちそれぞれの秘めた気持ちも上手に出して、幸せな方向に持っていってくれる脚本に感謝。劇場を出るとき、ああ良かったと思いたいですもん。(白)
2022年/イギリス、フランス合作/カラー/シネスコ/125分
配給:東宝東和
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★2022年9月30日(金)ロードショー
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