監督・脚本・絵コンテ・演出:田口智久
原作:八目迷
キャラクターデザイン・総作画監督:矢吹智美
撮影監督:星名工
音楽:富貴晴美
主題歌・挿入歌:「フィナーレ。」「プレロマンス」/eill
声の出演:鈴鹿央士(塔野カオル)、飯豊まりえ(花城あんず)、畠中 祐(加賀翔平)、小宮有紗(川崎小春)、照井春佳(浜本先生)、小山力也(カオルの父)、小林星蘭(塔野カレン)
とある田舎町で父親と二人暮らしの塔野カオル、高2男子。町には、そこに入ったら願いが叶うという都市伝説の「ウラシマトンネル」があった。心に傷を抱えているカオルはまるで呼ばれるようにその場所を見つけた。カオルにはどうしても取り戻したいものがあった。
カオルが傘を貸した花城あんずは、カオルのクラスに転入してきたが、初日からクラスメートと諍いを起こして浮いてしまう。あんずにも手に入れたいものがあり、カオルと協力してウラシマトンネルを調べることになった。2人は共同戦線を張る中で心を近づけていく。
SFを主軸にした「ボーイ・ミーツ・ガール」物語。デビュー以来ドラマに映画にと、活躍ぶりが頼もしい鈴鹿央士さん、飯豊まりえさんが声をあてて雰囲気をよく伝えていました。カオルがあんずと出逢うのは、海に面した無人駅。海をはるかに見渡せるホームのベンチで、2人が話すシーンは後からも出てきます。ほかの映画でもよくこの設定がありますね。
作品中重要なアイテムの携帯電話はガラケーで、画面の日付は2005年、少し前が舞台です。2人はこの携帯を駆使してウラシマトンネルと外とのずれを知ります。「ウラシマ」とついているのだから、トンネルがどういうものか推測してね。このあたりはクールで頭脳明晰なあんずが主導、カオルはとにかく走ります。カオルが取り戻したいもの、あんずの欲しかったものは何?それは手に入ったのでしょうか?あなたなら何を取り戻したいですか?
◎原作は八目迷(はちもくめい)さん、イラストはくっかさん。第13回小学館ライトノベル大賞「ガガガ賞+審査員特別賞」受賞。(白)
2022年/日本/カラー/83分
配給:ポニーキャニオン
(C)2022 八目迷・小学館/映画「夏へのトンネル、さよならの出口」製作委員会
公式サイト:https://natsuton.com/
公式 Twitter(twitter マーク):@natsuton_anime
★2022年9月9日(金)ロードショー
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