2022年08月31日
この子は邪悪
監督・脚本:片岡翔
撮影:花村也寸志
音楽:ゲスの極み乙女
出演:南沙良 (窪花)、大西流星(なにわ男子)(四井純)、桜井ユキ (窪繭子)、渡辺さくら、桜木梨奈、稲川実代子、二ノ宮隆太郎、玉木宏(窪司朗)
心理療法室を営む窪司朗の娘である花はかつて一家で交通事故に遭い、司朗は脚に障害が残り、母は植物状態に、妹は顔にひどい火傷を負った。その事故で心に傷を負った花のもとに、自身の母の心神喪失の原因を探る少年・四井純が訪れる。花は純の母が診察に訪れていたころ一緒に遊んだことがあった。2人は次第に心を通わせていくが、ある日突然、司朗が 5 年間の植物状態から目を覚ました母を連れて家に帰ってくる。司朗は「奇跡が起きた」と久しぶりの家族団らんを喜ぶが、花は違和感を覚える。「この人、お母さんじゃないー」。
花は、自分が言い出したお出かけの結果、家族の中で一人だけ無事だったことに強い罪悪感を持っています。南沙良さんの澄んだ儚げなところがぴったり。笑顔で家族を支える父を玉木宏さん、ドラマ「桜の塔」では冷徹な警視、かと思えば極道も似合います。本作では「怪し×妖し」。
何度も意識がない母を見舞っていただろうとか、妹の月がいくら顔の火傷がひどいとはいえ、家族の前でも仮面をつけるのは??とか、疑問はあるものの、奇妙な展開に飛んでいってしまいました。あの奇病の原因がわかる後半、演じていた二ノ宮隆太郎監督(本作では俳優)はじめみんなの奇妙な動きがやっと結びつきます。タイトルの『この子は邪悪』のこの子って誰のこと?という疑問も最後に氷解します。画面をよく観ていてください。
◎TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2017 準グランプリ作品企画(白)
2022年/日本/カラー/シネスコ/100分
配給:ハピネットファントム・スタジオ
© 2022「この子は邪悪」製作委員会
https://happinet-phantom.com/konokohajyaaku
Twitter:@konokohajyaaku(https://twitter.com/konokohajyaaku)
Instagram @konokohajyaaku(https://www.instagram.com/konokohajyaaku)
★2022年9月1日(木)より新宿バルト9他にて全国ロードショー
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください