2022年08月28日

ギャング・カルテット 世紀の怪盗アンサンブル(原題:Se upp for Jonssonligan)

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監督:トーマス・アルフレッドソン
脚本:トーマス・アルフレッドソン、ヘンリック・ドーシン
出演:ヘンリック・ドーシン(シッカン)、ヘダ・スターンステット(ドリス)、ダーヴィド・スンディン(ハリィ)、アンダース・ヨハンソン(ラグナル・ヴァンヘデン)

シッカンはスウェーデンでは超有名な金庫破り。ハリィとドリス、ラグナル、3人の仲間たちと計画を練り、奇想天外なやり方でお宝を手に入れる。今日も今日とて倉庫に保管されている大量のコインを盗み出していた。華麗に去る予定がシッカン一人が現場に残されてしまった。刑期を終えて出所する彼を仲間が迎えに来た。刑務所の図書館に入り浸り、次のターゲットを定めていたシッカンはさっそく仲間たちに計画を打ち明ける。しかし、3人はそれぞれ足を洗うと宣言、みんなで住んでいた住処を出て行った。シッカンはまたもや一人残ってしまった。
一方、ストックホルムの北方民族博物館でフィンランド王の王冠が見つかった。スウェーデンのグローヴバル企業のこの王冠を手に入れ、フィンランド貴族の末裔を引き込み、王政を復活させようと誘う。そのためには、王冠に埋め込む伝説の石「カレリアのハート」を見つけ出す必要があった。その石こそがシッカンのターゲットだったのだが、彼はまだ知らなかった・・・。

イェンソン一味の映画がスウェーデンに登場したのは40年前。シリーズ作品となり、多くの人がこれを見て育ったのだそうです。日本でいえば「ルパン3世」のごとく愛され、いつまでも人気のある作品のようです。トーマス・アルフレッドソン監督は『ぼくのエリ 200歳の少女』(2010)『裏切りのサーカス』(2012)を手がけました。本作は全く違ったコメディ作品で、リメイクになりますが、オリジナルの良いところを受け継ぎ、新しいティストも加えました。
犯罪集団ながら誰も傷つけず、欲深な人間を揶揄、素直に共感できます。俳優さんはどの人も馴染みはありませんが、リーダーのシッカン、ハリィとラグナルは凸凹コンビ、3人の男性の誰よりしっかりして見えるのがハリィの奥さんのドリス。ドラえもんの仲間のしずかちゃんと思ってください。峰不二子のように最後に横取りしたりはしません。大人も子どもも一緒に楽しめる作品です。(白)


2019年/スウェーデン/カラー/ビスタ/122分
配給:キノフィルムズ
(C)FLX FEATURE AB. ALL RIGHTS RESERVED
https://movie.kinocinema.jp/works/thejonssongang
★2022年9月2日(金)kino cinéma立川髙島屋S.C.館ほか全国順次公開
posted by shiraishi at 11:07| Comment(0) | スウェーデン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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