監督・脚本:三木聡
企画:マーク・シリング
撮影:高田陽幸
出演:成田凌(加藤)、前田敦子(惠子)、六角精児(南雲)、片山友希(ジグザグ)、岩松了(榊)、渋川清彦(沼津)、ふせえり(国木田)
スランプ中の売れない脚本家、加藤は、脚本執筆中にちょっとパソコンから離れた。その隙に恋人ジグザグの飼い犬“ケルベロス”に消されてしまった。保存もしていない。加藤は怒り心頭、ケルベロスをレンタルしたトラックに乗せて山奥に捨ててしまう。ジグザグに弁解のしようもない。思わず探しに戻るが、車が突然故障して立ち往生してしまった。あたりは霧に包まれコンビニ「リソーマート」があるきり。夜も更けたのに、泊まるところもない。オーナーの妻の惠子に助けられ家に泊めてもらうことになった。オーナーの南雲は歓待し、妻の惠子は加藤を誘惑してくる。
どこかに異世界があるとして、その入り口はどこだったらしっくり来ますか?この作品ではコンビニでした。ドリンクの棚に手を伸ばしたとき、向こう側で補充している店員さんと目があったことのある人は、うなずけるんじゃないでしょうか?あ、向こう側は異世界かもしんない・・・。
三木監督のこれまでの作品はほとんど観ています。いつも予想からはみ出したところで展開していって、気づけばそこは三木ワールドという異世界でした。本作はそこに囚われてしまった加藤が、妖艶な人妻(もうあっちゃんとは呼べないほど大人)の誘惑にのってしまいます。こ、これは、竜宮城の浦島太郎じゃありませんかっ!三木ワールドにハマりたい俳優さんたちが、そこでふわふわと嬉し気に漂っています。さあ、あなたも存分にお楽しみください。(白)
2022年/日本/カラー/シネスコ/97分
配給:東映ビデオ
(C)2022「コンビニエンス・ストーリー」製作委員会
https://conveniencestory-movie.jp/
三木聡監督インタビュー映像はこちら
★2022年8月5日(金)ロードショー
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