2022年07月23日

猫と塩、または砂糖

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監督:脚本:小松孝
撮影:竹山ニコラス
音楽:田中絋治
出演:田村健太郎(佐藤一郎)、吉田凜音(金城絵美)、宮崎美子(佐藤恵子)、諏訪太朗(佐藤茂)、池田成志(金城譲二)

佐藤一郎は社会に出ることを拒絶して母の「猫」になることを職業に決めた。母は丸まっている一郎のそばで掃除機をかける。父の茂はアル中でおまけに糖尿病。プライドだけは高く、母にいばりちらす。母はつつましく文句も言わずに従っていたが、溜りにたまると一人黙々とクルミを割る。
ある日、かつての恋人金城と再会した母は、乙女心全開となり、父と離婚すると言い出す。金城は紳士然としているが、一郎には本心がつかめない。金城は娘の絵美を連れて佐藤家で同居することになった。

小松孝監督は「PFFアワード2016」でグランプリを受賞しました。本作はPFFスカラシップ作品として製作した商業映画です。
「猫」になると決めた一人息子を母は受け入れ、普通にお喋りをしています。できるものならこうなりたい若者はいるだろうな、と観ていたら、真っ白の衣裳で登場した金城父娘も負けていません。戦いではないですが。
一人娘の絵美はパパだけの汚れ無き「白いアイドル」。実際にアイドルの吉田凜音さんが演じて、お人形のように可愛いです。アル中の別れた夫を追い出せない母は、一部屋に住まわせています。いったいどうやって生活費を捻出するのだ?いやそんな下世話なことは問題じゃないのか?この二家族はいいのか、これで? 不思議な家族の行く道はどっち?(白)


2020年/日本/カラー/119分
配給:PFF、マジックアワー
(C)2020 PFFパートナーズ(ぴあ、ホリプロ、日活)/一般社団法人PFF
https://www.nekoshio.com/
★2022年7月23日(金)ユーロスペースほか全国ロードショー
posted by shiraishi at 17:49| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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