2022年06月25日

映画 ゆるキャン△

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監督:京極義昭
脚本:田中 仁・伊藤睦美
キャラクターデザイン:佐々木睦美
原作:あfろ(芳文社「COMIC FUZ」掲載)
制作:C-Station cあfろ・芳文社/野外活動委員会
出演:花守ゆみり(各務原なでしこ) 、東山奈央(志摩リン) 、原紗友里(大垣千明)、豊崎愛生(犬山あおい)、高橋李依 (斉藤恵那)

志摩リンは故郷の山梨を離れ、名古屋のちいさな出版社に就職し、一人暮らしをしていた。とある週末、ツーリングの計画を立てていたところに、高校時代の友人・大垣千明から唐突にメッセージが届く。「今、名古屋にいるんだが」山梨の観光推進機構に勤める千明は、数年前に閉鎖された施設の再開発計画を担当していた。「こんなに広い敷地なら、キャンプ場にでもすればいいじゃん」そんなリンの何気ないから、動き出す千明。東京のアウトドア店で働く各務原なでしこ、地元・山梨の小学校教師となった犬山あおい、横浜のトリミングサロンで働く斉藤恵那。かつてのキャンプ仲間が集まり、キャンプ場開発計画が始動する。
キャンプでつながった五人が、今だからできることに挑む、アウトドア系ガールズストーリーの幕が上がる。

原作コミックは2015年~2019年に連載、後に漫画配信サイト『COMIC FUZ』に移籍して連載中。テレビアニメ版、テレビドラマ版と展開して、このたび初の映画版が公開となりました。ソロキャン(一人でのキャンプ)が好きなリンがキャンプ初心者のなでしこと出逢って、キャンプの知識や工夫を伝え、なでしこはぐんぐん吸収して、仲間を誘ってグルキャン(グループでのキャンプ)を始めます。お互いに自分の好みを押し付けないゆる~いキャンプなのが、長く愛されてきた理由かもしれません。それに恋愛ネタもありません。
キャンプのあれこれがよくわかり、彼女たちが出かけたキャンプ地は同じ趣味のファン達の聖地となってマップも作られています。映画版では自分たちでキャンプ場を作ろう!ということになりました。作品として盛り上がります。
いつものゆるキャンは何か大きな目的を達成するのでなくてもいいんです。花火が見たいとか、キャンプ飯が食べたいとか…。ちょっと日常から離れて違う場所に行き、普段やれない火起こしをして温まったり、食べたり飲んだり。空を見上げてゆったりできたら、新たな元気が充電されそうです。
全然アウトドア派じゃない私も、キャンプいいなぁと思いました。(白)


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アニメはほとんど観ないけど、キャンプ仲間の女の子たちを描いた作品と知り、観てみた。なぜかというと、かつて40年以上も前、キャンプには何度も行き、また山登りにテントを背負って登ったことがあったから。川原や湖、山里、海辺のキャンプ場に行き、テントを張ったり、キャビンやログハウスなどに泊まって、キャンプ飯を作る。そのキャンプ飯はだいたいバーベキューだったり、カレーだったりが多かったけど、普段の生活から抜け出して自然の中で生活したり、夜のキャンプファイヤーやランタンでの明かり。そしてなにより綺麗な空気や景色の中での生活というのが楽しみだった。山でのキャンプは、水が貴重だったり、使えるコンロが小さくて、キャンプ場でのキャンプとは違うけど、不自由な中で工夫をこらして食事を作り、寝袋に入って寝るという生活。そして、どちらも、朝起きた時のさわやかさが気に入っていた。
昨今のキャンプブームのことは、TVで時々見聞きしていたけど、最近のキャンプ事情はどんな風になっているんだろうという思いもあった。そしたら、こういうアニメまでできていたとは驚いた。これは学生時代のキャンプ仲間の女子5人が、かつての仲間と故郷山梨でキャンプ場を作るという物語。最初のシーンは学生時代に行ったキャンプ。たぶん富士五湖、それも富士山の見え方からいって山中湖あたりのキャンプ場じゃないかな。そしてキャンプ場を作る場所からも富士山がよく見えていた。ここはどこだったんだろう。言っていた地名を調べてみたけど、みつからなかった。でも、かつて東京小平市で働いていた時、8年間、会社の自室の窓から見える「富士山の見える日の記録」をつけていた私としてはとても気になった。あんなにきれいに富士山が見える場所にキャンプ場を作るなんてすばらしい。それにいろいろな場面で富士山が出てきた。原作者もきっと、富士山が綺麗に見える場所が好きな人に違いないと思った。また、キャンプ場を作っていたところから縄文式土器も出土したというのも興味深かかった。ま、あんな高台の周りに川もなさそうなところから縄文土器?という感じもあるけど、そのエピソード自体は面白かった。縄文時代の遺跡とキャンプ場という形でオープンできてよかった。なにより、いろいろな試練の中、5人はキャンプ場ができるまでこぎつけた。これは彼女たちの成長の記録でもある。こんな経験なかなかできない(暁)。


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2021年/日本/カラー/シネスコ/120分
配給:松竹 アニメーション
(C)あfろ・芳文社/野外活動委員会
https://yurucamp.jp/cinema/
公式Twitter>@yurucamp_anime
★2022年7月1日(金)ロードショー

posted by shiraishi at 22:10| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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