6月18日(土)より、渋谷ユーロスペースほかにて全国公開!
その他の劇場情報
もっとも身近で、もっとも遠い 日本共産党の今とこれから
監督・撮影・編集:西原孝至
プロデューサー:増渕愛子 録音・整音:川上拓也
録音:黄永昌 音楽:篠田ミル
出演:池内さおり 池川友一 木村勞 吉田剛 黒田朝陽
日本で一番歴史がある政党が歩んできた百年の歴史と
受け継ぐ若い世代を撮影した1年間の記録
2022年7月15日に創立百周年を迎える日本共産党。経済界最優先の新自由主義を押し通してきた保守的な自由民主党が長く政権を担う日本で、共産党は左派政党として庶民の立場から独自の立ち位置を貫いてきた。1922年創立の日本共産党は日本で最も長く存続する政党で、自民党政治を厳しく批判してきた。
2021年、コロナ禍が続く中、カメラは日本共産党の99年目の姿にカメラを向け、夏の東京都議会議員選挙、秋の衆議院総選挙活動を続ける若い党員を追い、60年を超える党歴を持つ古参の党員、共産党の機関紙「しんぶん赤旗」編集部、若い世代の支援者をカメラは追う。
2020東京オリンピック・パラリンピックが反対世論もある中で2021年に開催され、その一方繰り返される事業者への休業要請、市民へ自粛を求める政府の姿勢に、社会の分断は進む。自己責任、自助努力という言葉が飛び交い、国民への負担を強いる政治が続く中、政治の果たす役割、あるべき姿とは何か。それを問いかけている。
2014年、衆議院議員初当選後、刑法改正、ジェンダー平等、LGBTQなどの人権問題に取り組んできた池内さおりは前回選挙では落選してしまい、4年ぶりに行われる秋の総選挙に挑戦。若い女性たちからの応援で二度目の当選を目指す。2021年、夏の東京都議会議員選挙で再選を目指す池川友一は4人の子供のお父さん。子どもの権利保障、理不尽な学校校則の改革に取り組む姿が描かれるが、家でのお父さんぶりも取材している。そして、入党60年を超える地方在住の古参党員のスタンスや、若い世代の支援者を党の外側からも描く。また機関紙「赤旗」の編集部にも取材し、「赤旗」が作られる過程が映し出される。
監督は『Starting Over』(2014)『わたしの自由について〜SEALDs 2015〜』(2016)、『シスターフッド』(2019)などの西原孝至。2010年代から日本の社会運動を撮り続けてきた。経済格差、ジェンダー平等、気候危機など、数多くの課題に対して政治は何をすべきなのか問いかける作品を撮り続けている。本作では日本共産党の姿を通して、新しい社会の可能性とその希望について問いかける。
我が家は大叔母が創価学会で公明党、妹が共産党で、若いころから「聖教新聞」、「赤旗」の両方が家にあった。そして一般紙は読売新聞を取っていた。そしてそれらに目を通す中から、自分なりの社会への思いや政治への思いというのを持つようになった。実家を出てからは毎日新聞や朝日新聞などを取ってきた。また、べ平連などの活動をしてきた私は共産党とはちょっと方向が違うとずっと思ってきたし、赤旗を通して共産党のことをある程度知っていたつもりだったが、私の共産党への思いは、もう古いと思わせたのがこの作品だった。特に池内さおりさんのような人が共産党にいるとは思ってもいなかった。そして池川友一さんもことも。新たな共産党の姿という感じがした。そして何よりも「赤旗」編集部に食い込み、この新聞ができるまでの工程を追った映像は貴重なものだった。どこの編集部も、何を入れ、何を削るか。真実は何か。政党の新聞なら、よけい気を使って作らなくてはならないというのが伝わってきた。新聞にも新しい風が吹いているのだと思った(暁)。
公式HP
予告編
製作・配給・宣伝:ML9 配給・宣伝協力:太秦
2022年/107分/カラー/DCP/日本
2022年06月12日
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