監督・脚本:なるせゆうせい
原作・原案:消費税増税反対botちゃん「こんなに危ない!? 消費増税」(ビジネス社刊)
経済監修:藤井聡
撮影:佐藤雅樹
主題歌:「君たちはまだ長いトンネルの中」あまりかなり
出演:加藤小夏(髙橋アサミ)、北川尚哉、定本楓馬、青木陣、高橋健介、川本成、萩野崇(二階堂議員)、モト冬樹(長内銀次郎)、かとうかず子(美津子)
高橋アサミは、高校3年生。元財務省職員の父・高橋陽一郎(川本成)の薫陶を受け、政治に対し人一倍強いイデオロギーと知識を持っている。政治経済の授業でも、逆質問をして先生もたじたじ。学校の外部相談役の二階堂議員から注意を受けるが、自分の考えを変えるつもりはなかった。ただの女子高生のアサミひとりがヤキモキしても、この国を救えるわけもない。せめて、父が他界してからお世話になっている親戚の長内夫婦(モト冬樹・かとうかず子)の店や商店街の応援をしたい。
この映画でまた一つ勉強になりました。このアサミさん、とても分かりやすく解説してくれるのです。数字や経済には弱いのですが、これまでぼんやりしていたことがはっきりします。ああもっと早く見たかった。というとアサミさんに叱られそう。今や何でも情報はあります。知ろうとしないと、あっても見えません。
アサミさんは小さいころからお父さんに、ものの値段や社会のしくみを子どもにわかる言葉で教わっているのです。その尊敬するお父さんは財務省を辞めた後、事故死してしまいます。
「国は借金をかかえていて、一人あたり…」という台詞にアサミさんが「またそれ」と歯噛みします。ギリシャの破綻と日本は違うという説明もありますよ。劇中でも言及する「消費税を上げるときに、なんと説明されたのか、覚えていますか?」それで国家予算が増えて福祉や暮らしをよくすることに回されるはずでした。誰もが必ず支払うことになる消費税5%が8%に、8%が10%になっても、同じ割合で収入は増えません。買い控えをしようと思ったものです。あっというまに膨張してしまったオリンピック経費は、誰がどう責任を取るのかとか、コロナ予備費で11兆円もの使途不明金が出るとか聞くと、なに~!?
消費税をはじめ、自分が払った税金がどう使われているのか、もっと厳しく見ていないとあきません!!若い人もこの映画を観て候補者の公約をよくチェックしましょう。18歳から投票ですからね。(白)
2022年/日本/カラー/87分
配給:トリプルアップ
http://www.kimiton.com/
★2022年6月17日(金)池袋HUMAXシネマズ他にて全国順次公開!
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