2022年06月05日

ぼくの歌が聴こえたら  原題:더 박스  英題:THE BOX

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監督・脚本:ヤン・ジョンウン
出演:チャンヨル(EXO)、チョ・ダルファン

ミンス(チョ・ダルファン)は、ゴールドディスクに輝くロシーを発掘した敏腕音楽プロデューサー。その栄光から3年、今や人に裏切られて経営するライブハウスも差し押さえられ、借金取りに追われている。そんなある日、酔っぱらって運転代行に留め置かれた駐車場で、ギターの弾き語りを耳にして目が覚める。狭い受付の小屋で歌うチフン(パク・チャンヨル)に可能性を感じたミンスはその場でスカウトし、10回のライブを契約させる。
だが、チフンは少年時代のトラウマから人前で歌えないという。ミンスは冷蔵庫用の大きな段ボールを調達し、仁川のチャイナタウンのお寺の門の下にしつらえる。ミンスは段ボールの中で歌うが失神してしまう。その後、韓屋村の残る古都・全州、民主化運動の聖地・光州を経て夜景の美しい海辺の町・麗水へ。ここの一流ジャズクラブで歌う女性歌手ナナは目が見えない。ミンスの顔を触って、「私ほどじゃないけど美形ね」とナナ。ミンスの歌を聴いて、「歌う楽しさをほかの人にも分けてあげて」と励ます。
その後、古都・慶州では古墳でライブを開き、さらに蔚山へ。町を見下ろす観月台(?)でのライブが終わって、「チフンの歌を聴いて、恋人たちは愛を誓うはず」と太鼓判を押すミンス。最後に二人は、釜山に向かう。チフンは箱から出て歌うことはできるのか・・・

仁川、全州、光州、麗水、慶州、蔚山、釜山と、韓国の美しい町を巡りながら、箱の中で歌うチフン。ミンスは、訪れた町の名物も忘れずにチフンに食べさせます。全州の豆もやしクッパ、光州の肉チヂミ、麗水のからし菜のキムチ・・・ 
コロナ禍で観光ビザの発給を停止していた韓国もやっと観光ビザを解禁しました。この映画を観たら、韓国に行きたくなること間違いなし。(ビザの争奪戦が大変そうですが)
そして、本作の魅力はなんといっても、チフンを演じたアイドルグループEXOのメンバーで、ラッパー兼サブボーカルのチャンヨルが低音で歌うバラエティに富んだ歌の数々。ビリー・アイリッシュの「Bad Guy」、ジャズの名曲「What a Wonderful World」といった洋楽から、韓国の演歌といえるトロットの「オジョチゴ」(夕食にチキンを食べようという映画のオリジナル曲)、ロマ音楽・・・ 圧巻は、釜山の海雲台の砂浜で30人のドラマーの大演奏で歌うコールドプレイの「A Sky Full Of Stars」。
ヤン・ジョンウン監督は2009年に大韓民国演劇大賞演出賞を受賞し、2018年の平昌オリンピックの開幕式の演出を担当。本作が初監督映画。今後が楽しみです。(咲)



2021年/韓国/93分/シネスコ/5.1ch
日本語字幕:江波智子
提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム
公式サイト:https://bokuno-uta.com/
★2022年6月10日(金)よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開




posted by sakiko at 18:25| Comment(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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