2022年5月14日より シアター・イメージフォーラムほか 全国順次公開
劇場情報
沖縄本土復帰50周年記念!
オキナワ・ルネッサンスに火をつけた痛快作、旋風を巻き起こしたオキナワン・ネオ・コミカル劇映画がデジタルリマスター版で30年振りに蘇る!
ようこそ、パラドックスのパラダイスへ
日本本土のはるか南に存在する沖縄の離島・具良間島(ぐらましま)
そこには、第二次世界大戦中にアメリカ軍が落とした不発弾が眠っている
この島を舞台に繰り広げられる、3つのエピソードからなるドタバタ活劇!
この若さ溢れる痛快作を生み出したのは、本作で劇場公開デビューを果たした当時20代の3人の監督。沖縄生まれの真喜屋力と當間早志、大学入学後にどっぷり沖縄にハマった中江裕司の3人は琉球大学映画研究会で出会った。架空の島・具良間島を舞台に、アメリカ軍の不発弾を巡って繰り広げられるオムニバス活劇は、それぞれ一人づつ監督を担当しているが、モチーフや登場人物はしばしばエピソードをいったりきたりして顔をのぞかせる。この摩訶不思議な魅力あふれる物語を紡いだのは、沖縄独特の“テーゲー(いいかげん)”感覚と、本土復帰と同時期に生まれた世代、そしてこの3人だからこそ描けた、“沖縄と日本”を巡るアンビバレンツな視点によるものかもしれない。
総合プロデューサー:代島治彦
監督・原案・編集:真喜屋力、中江裕司、當間早志
撮影:一之瀬正史/録音:滝澤修/音楽:照屋林賢+りんけんバンド
出演:兼島麗子、新良幸人、富田めぐみ、利重剛、宮城祐子、照屋林助、津波信一、仲宗根あいの、洞口依子、藤木勇人、平良とみ
◆『麗子おばさん』 監督:真喜屋 力
オペラ歌手の麗子は原因不明の病で声が出なくなった。娘の由美子と共に島に里帰りし、霊能者“ユタ”に見てもらうがその原因は意外なものだった。麗子の父親はアメリカ兵で、戦争の時にこの島に不発弾を落とした。その不発弾を探し出すことができれば声は元通りになるという。果たして麗子はその歌声を取り戻せるのか。
◆『春子とヒデヨシ』 監督:中江 裕司
リンスケとタル―の連絡船が島に到着。乗っているのはヤマトから具良間島に流れてついて、そのまま居ついてしまった青年ヒデヨシ。島の年寄りたちは、この青年をなんとか島の人間にしようと、島の娘春子とくっつけたいと画策している。
そしてヒデヨシと春子は懇意になる。子宝に恵まれた二人は、島の人々の策略もあってとんとん拍子で結婚へ。ヒデヨシの意に反して島総出での結婚式の準備が着々と進められ、村人の策略に気がついたヒデヨシは島から逃げようと試みる。
◆『爆弾小僧』 監督:當間 早志
ホテル建築を進めたい東京のリゾート開発会社は、島に埋まっているという不発弾に1億円の懸賞金をかける。「爆弾小僧」なるパンクバンドでめちゃくちゃな曲を披露しているアキラと夏子のコンビも、懸賞金に目を付け一獲千金を目論むのだが果たしてみつけることができるのか。
沖縄ブームの火付け役となったヒット曲「島唄」や、NHKのあさドラ「ちゅらさん」に先駆けて1992年に劇場公開され、新しい時代のオキナワ映画として話題を呼んだ『パイナップル・ツアーズ』がデジタルリマスター版として30年振りに復活! この後『ナビィの恋』(99)がヒットする中江裕司監督を始めとする当時20代の監督たちが紡いだ物語に、音楽は照屋林賢+りんけんバンド、出演はその照屋林助さんを始め、「ちゅらさん」にも出演した平良とみさん、今年のあさドラ「ちむどんどん」で沖縄言葉を指導している藤木勇人(はやと)さんなど、沖縄芸能界を代表するエンターテイナーたちが結集。
2022年に本土復帰50周年を迎える沖縄。基地問題は大きな問題だが、それだけでない沖縄の伝統や民族音楽なども交え、若い力と、明るさ、躍動感
にあふれたオムニバス映画が30年前に作られた。このハチャメチャな映画(笑)は、沖縄在住の若者たちだからこそ作れたと思う。こんな映画をヤマトンチュウが作ったらウチナンチュウから総スカンだと思う(暁)。
『パイナップル・ツアーズ デジタルリマスター版』公式HP
予告編
(2022/日本/118分/カラー/5.1ch/DCP)
製作:スコブル工房、パナリ・ピクチュアズ、琉映
配給:ノンデライコ/宣伝:テレザ
2022年05月14日
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください