監督・脚本:鈴木太一
撮影:高木風太
アクション監督:園村健介
音楽:34423(MIyoshi Fumi)
出演:木幡竜(楠木創太)、鎌滝恵利(楠木幸子)、今野浩喜(松岡健児)、栁俊太郎(新堂勇)、渡辺紘文(コウジ)、長井短(松岡絵美)、黒田大輔(髙田春男)、松本亮(ボクサー)、三元雅芸(剛力)、銀粉蝶(楠木光子)、火野正平(海燕会長)
ボクサー・楠木創太は、長年の闘いが体を痛めつけ、ドクターストップによって強制的に引退させられた。第二の人生を歩もうと、恋人との結婚を機に新たな生活に踏み出したものの、ボクシング漬けだった創太は社会にうまく馴染めない。苦しい日々の中、創太のファンだと名乗る男から、地下格闘技へのオファーを受ける。そこは大金を賭けて戦う欲望うずまく場所だった・・・。
創太を演じた木幡竜(こはたりゅう)さんは、自身もプロボクサーでした。だからあんなに迫力があったんですね。納得。サラリーマンも経て俳優になり、中国映画に縁ができて、主に中国で俳優活動を続けて来られたとか。今回は初めての邦画主演です。これからも日本と中国の橋渡しのできる俳優さんでいてほしいです。
戦うことが生きることだったのに、引退して半分死んだような日々を送る創太。地下格闘技場で水を得た魚のように生き生きするのを見たら、戻れという言葉も引っ込んでしまいます。それにしても痛そうです。こういう人の奥さんになったら、諦めるしかないかも。
アクション監督は園村健介さん。『ベイビーわるきゅーれ』の方ではないですか。出演した三元雅芸さん、ゲストで伊澤彩織さんも登壇したトークイベントの画像が宣伝さんから届きました。(白)
『生きててよかった』トーク付き上映イベント
三元雅芸、伊澤彩織、木幡竜、園村健介(アクション監督)、鈴木太一監督
三元雅芸、伊澤彩織、木幡竜、園村健介(アクション監督)、鈴木太一監督
楠木創太が、引退しても結局ボクサーでしか生きることができないのと同様、今野浩喜さん演じる親友の松岡健児も、いつまでも端役しか貰えなくても映画の世界でしか生きられない男。二人の人生を決めたのは、映画『ロッキー』。創太はボクサーに憧れ、健児はロッキー演じるシルベスター・スタローンに魅せられ映画スターを目指したのでした。
へこたれることばかりでも、一瞬でも「生きててよかった」と思える瞬間があるのは素敵なことだなぁ~と思わせてくれました。(咲)
2021年/日本/カラー/シネスコ/119
配給:ハピネットファントム・スタジオ
(C)2022ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト https://happinet-phantom.com/ikiteteyokatta/
a 公式 Twitter @ikitete_movie
★2022年5月13日(金)新宿武蔵野館ほか全国公開
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