2022年05月07日

劇場版 おいしい給食 卒業

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監督・脚本:綾部真弥
脚本:永森裕二
撮影:小島悠介
出演:市原隼人(甘利田幸男)、土村芳(宗方早苗)、佐藤大志(神野ゴウ)、勇翔[BOYS AND MEN]、いとうまい子、直江喜一 、木野花、酒井敏也、山﨑玲奈、田村侑久[BOYS AND MEN]、登坂淳一(真野浩太)、山崎玲奈(皆川佐和子)

80年代のとある地方。中学校教師・甘利田幸男は給食に対する愛情とこだわりが人一倍強い。彼の究極の楽しみは、毎日の給食。そのために学校に来ていると言っても過言ではない。それを生徒に悟られては、教師の威厳が失墜してしまう。気取られないように苦労しつつ、甘利田は給食愛については自分こそ一番と思っていた。しかし担任するクラスの生徒・神野ゴウは甘利田を上回るマニアだった。神野ゴウと、いかに給食を美味しく食べるかバトルを続けつつ、「給食廃止」を阻止するためにも戦った前作。今回は給食メニューの改革に甘利田は不穏な空気を感じ、給食を守るために立ち上がる。宿敵ゴウが卒業を控え、最後の勝者はどちらか?そして独身の甘利田と、学年主任の宗方早苗先生にようやく恋の予感・・・か?

元はテレビドラマとして2019年10月スタートした学園グルメコメディ。season1、2が放映済みです(DVD発売中)。映画は2020年『劇場版 おいしい給食 Final Battle』についで今作が第2弾。
普段シリアスな役柄が多い気がする市原隼人さん。『チェケラッチョ!!』(2006)の高校生が大きくなったような、明るくてテンションの高すぎる教師役を楽しげに演じています。ちょうどそのころに生まれたのが、給食マニアのライバル、ゴウ役の佐藤大志くん。同じ事務所の先輩後輩でもあります。完成披露舞台挨拶では、伸び盛りの佐藤大志くんを親戚のおじさんのように見守っていたという監督と、市原さん。撮影に行くのが楽しみだったという佐藤くん。あのたくさんの給食は撮影後、みんなで食べたんでしょうか?
給食は毎年約200食、家での食事と共に身体を作るのに大いに貢献したはずです。映画は80年代、アルミのお盆と容器、先割れスプーンにコッペパン、牛乳、汁物、主菜、副菜が並んでいます。一つずつに脳内解説を加えながら食する甘利田先生と一緒に懐かしく観ました。
「2022年 給食献立 画像」と検索すると、市町村によって様々な今の給食が見られます。(白)


生徒相手に給食を巡って大真面目にバトルを繰り広げる甘利田先生に大笑い。
給食には、皆それぞれ思い出がありますよね。
小学校の時の給食は美味しくて、近隣の小学校から見学に来るほどでした。竹輪を薄くスライスして素揚げにしたものや、さらっとしたカレー味のスープくらいしか今となっては思い出せないのですが。雛祭りの日にはコトブキのひし形のケーキが定番でした。
中学校では給食はなくて、3時のホームルームの時間に、ビスケットやパンなどの間食と牛乳1本が出ました。私は生の牛乳が苦手で、全部飲まないと帰してくれないのですが、毎日拷問のようでした。今では、おそらくアレルギー体質だからと拒否することも出来るのではないでしょうか。宗教的な配慮をしているところもあるようですし。
美味しくて栄養のバランスがとれた給食を提供することも、学校教育の一環であることを本作は教えてくれました。そんな当たり前のことが、コロナ禍で出来ない事態になっているとも聞きます。また皆で給食を囲む楽しい時間が持てるようになりますように♪ (咲)


私の給食体験は小学校を卒業する直前の1ヶ月ほど。ぎりぎり給食体験ができました。たった1ヶ月の給食だったし、58年も前の体験なのでよく覚えていませんが、それでも、家では出ないような食事が出て楽しみだったなというのは覚えています。おいしかったという記憶はありませんが、揚げパンはおいしかったという記憶があります。
この映画では「おいしい給食」というタイトルがついているので、今の給食は栄養だけに重点を置かず、「おいしさ」も大きな焦点なのでしょう。それにしても給食をめぐるバトルだなんておもしろすぎます。私はけっこう食をめぐるTV番組が好きでよく見ますが、グルメだけでなく、その食をめぐる話題を広げたもの、食をめぐる歴史などにも興味があります。給食であっても、今は、いろいろなバリエーションがあるのだなと感心しました(暁)。


2021年/日本/カラー/シネスコ/104分
配給:AMGエンタテインメント
(C)2022「おいしい給食」製作委員会
https://oishi-kyushoku2-movie.com/
★2022年5月13日(金)ロードショー

posted by shiraishi at 21:50| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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