5月6日(金)より全国順次公開 上映劇場情報
アメリカの1960年代以降の音楽、フォーク、カントリー、ロックなどの分野を代表する歌い手を紹介する「極上のロック・ドキュメンタリー ROCKUMENTARY2022」の3本が公開され、その第一弾として『リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』が公開されています。そしてあとの2本が『スージーQ』と『ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック』。それでは『ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック』を紹介します。
ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック
イギリスにはロックフィールドがあり
アメリカにはローレル・キャニオンがあった
監督:アリソン・エルウッド
製作:エリン・エダイケン ライアン・サファーン
撮影:サミュエル・ペインター
作曲:ポール・パイロット
製作総指揮:アレックス・ギブニー、フランク・マーシャル他
登場アーティスト:ヘンリー・ディルツ、モダン・フォークカルテット、ザ・バーズ、バッファロー・スプリングフィールド、ドアーズ、ジャクソン・ブラウン、ジョニ・ミッチェル、デビッド・クロスビー、グラハム・ナッシュ、スティーブン・スティルス、ニール・ヤング、ロジャー・マッギン、リンダ・ロンシュタット、イーグルス、モンキーズ
『ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック』は、1960年代後半から70年代前半にかけて多くのミュージシャンが住み、音楽を作り上げたローレル・キャニオン(Laurel Canyon)についてのドキュメンタリー。ローレル・キャニオンはロサンゼルス中心部にも近く、ハリウッド・ヒルズに位置する山岳地帯で、コヨーテなども徘徊する土地だが、そこに1960年代から70年代に、ザ・バーズ、ママス&パパス、CSN&Y、ジョニ・ミッチェル、ジャクソン・ブラウン、イーグルスなどなど、当時のアメリカの音楽シーンを牽引するミュージシャンたちが、たくさん移り住んでいた。膨大なフィルム・ライブラリーから厳選されたたくさんの貴重な映像と写真で各アーティストが集った“魔法の音楽磁場”の歴史を振り返る。
以下HPより
ベトナム戦争・暴動・ラヴ&ピース
激動の渦中にあったアメリカの繁栄と退廃、優しさや恐怖を美しいメロディーと卓越した歌詞によって表現、音楽界に革命を巻き起こし、ポップ・カルチャーに変革をもたらしたウェストコースト・ロック。ザ・バーズによるフォーク・ロックからカントリー・ロック/シンガー・ソングライターの時代を経て、巨大産業と化したロックの象徴でもあるイーグルスまで L.A.音楽シーンの変遷を描く西海岸濃度100%、至福の120分!案内役は、各アーティストのジャケット写真撮影を数多く手がけたヘンリー・ディルツとヌリット・ワイルド。監督はバンドの内幕を鋭く描き話題となった『駆け足の人生~ヒストリー・オブ・イーグルス』(13)のアリソン・エルウッド。
当時のアメリカの音楽シーンを牽引するミュージシャンたちが引き寄せられるように移り住み、次々と名曲を生んだウェストコースト・サウンドの聖地、ローレル・キャニオン。イギリスには多くの名曲を生み出したロックフィールドスタジオがあり、アメリカにはローレル・キャニオンがあった。モンキーズも出てきたのでモンキーズも住んでいたのか? リンダ・ロンシュタットもロサンゼルスに移住となっていたけど、このローレル・キャニオンに住んでいたのだろうか。それにしてもたくさんのミュージシャンがこの谷に集ったものだとびっくりした。当時、彼らの音楽をリアルタイムで聴いていたけど、この谷に集って、競うように作っていたなんて知らなかった。競うように創作したことで素晴らしい音楽が生まれたのだろうか。
そして、今と違って映像などはほとんど見ることがなかったので、名前は知っているけど顔はわからずという人がたくさんいた。50年もたって当時の彼らの姿を見るとはと、嬉しいやら、驚きやらだった。そして、当時の映像がたくさん残っていることを知った。この映画を観てからYouTubeで調べまくってしまった(笑)。なので、当時の顔を見て、今の当人にインタビューした映像は、2回目以降出てくる時は名前が出ていないので、誰が誰やら状態だった(笑)。そのくらい、多くのアーティストが出てきた。ほとんどの人は名前を知っていたのだけど、顔が一致しなくて、けっこう混乱した。何回も観ないと、すべてのアーティストを把握できないかも。3回くらい観なおしたんだけどね。
それにしても懐かしい歌の数々。当時ラジオから流れてよく聴いた歌たちだった。そしてその後はCDなどを買ったりしたけど、いろいろなミュージシャンを集めたベスト版がほとんどだった。
ザ・バーズ「ミスター・タンブリン・マン」(ボブ・ディラン)、「ターン・ターン・ターン」(ピート・シーガー)、ママス&パパス「夢のカリフォルニア」、ジョニ・ミッチェル「レディズ・オブ・ザ・キャニオン」「ウッドストック」、ジャクソン・ブラウン「青春の日々」、リンダ・ロンシュタット「あてにならない恋」「ならず者」、イーグルス「テイク・イット・イージー」「ならず者」、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング「組曲:青い眼のジュディ」などなど。ちなみに「青い眼のジュディ」はジュディ・コリンズのことだというのをつい最近見たYouTubeで知った(笑)。
フォーク歌手ジョニ・ミッチェルをめぐる、音楽話、恋愛話には、そうだったんだと感心。ここでは、彼女の「サークル・ゲーム」や「青春の光と影」は出てこなかったけど、今年(2022年)のアカデミー賞で作品賞、助演男優賞、脚色賞を受賞した『Coda あいのうた』では、主人公がバークリー音楽院の入試オーディションでジョニ・ミッチェルが作った「青春の光と影」を手話を交えて歌うシーンがあり、感動的だった。
冒頭に出てきたヘンリー・ディルツは、彼らの写真を多く撮ってきた写真家でもあり、この映画の案内人。そしてモダン・フォークカルテットのメンバーだった。彼らの歌も最初にちょっと流れたけど、もう一度観なおさないと曲名はわからず。私はこのグループの歌ずいぶん聴いたのだけど、このグループのことは、ほとんど書かれていないので、これを書くにあたってネットで調べてみた。すると1962年ハワイで結成、ロサンゼルスをメインに活動したフォーク・グループ。活動期間4年、ヒットはなく66年に解散。という 記事をみつけたけど、2016年に来日ツアーをした映像をみつけてしまった(笑)。もちろんヘンリー・ディルツさんも歌っている。興味ある方はぜひアクセスを。
MFQ Japan Tour 2016
https://www.facebook.com/mfqjapantour/videos/232640573844714
「極上のロック・ドキュメンタリー ROCKUMENTARY2022」というタイトルになっているけど、私的には「ロック」でくくるのはちょっと違うなと思った。フォーク、カントリ―を含む、1960年代から70年代の(アメリカ)の音楽シーンのドキュメンタリー作品と言ったイメージ(暁)。
2020年製作/120分/アメリカ
提供:ジェットリンク
配給:アンプラグド
配給:ROCKUMENTARY2022
2022年05月01日
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