2022年05月01日

スージーQ 原題:Suzi Q

2022年5月6日より全国順次公開 公開劇場情報 

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(C)The Acme Film Company Pty Ltd 2019

アメリカの1960年代以降の音楽、フォーク、カントリー、ロックなどの分野を代表する歌い手を紹介する「極上のロック・ドキュメンタリー ROCKUMENTARY2022」の3本が公開され、その第一弾として『リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』が公開されている。そしてあとの2本が『スージーQ』と『ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック』。それでは『スージーQ』を紹介します。

女性ロックシンガーの草分けスージー・クアトロ
道を切り拓いたのは彼女だった

監督・製作:リーアム・ファーメイジャー
製作:テイト・ブレイディ
編集:サラ・エドワーズ
撮影:ジャック・イートン、ジェームズ・ナトール、デヴィッド・リチャードソン
出演:スージー・クアトロ、アリス・クーパー、ジョーン・ジェット、デボラ・ハリー、シェリー・カーリー、リタ・フォード、

黒レザーのジャンプスーツ。レザーのスーツ姿で仁王立ちするジャケット写真は、“スージー・クアトロ”の代名詞とも言える。小柄な体で大きなベースを弾きながらしゃがれ声でシャウトするスージーQことスージー・クアトロ。キュートな姿でバックバンドの男たちを率いて歌う姿がとても神々しい。そこに至るまでの彼女のエネルギッシュな半生を描いたドキュメンタリー。

70歳を超えてもなお現役で活躍する女性ロックシンガーの草分け的存在であるスージー・クアトロは、車の町アメリカ・デトロイトに生まれ、音楽一家に育ち、60年代に姉妹で結成した「プレジャー・シーカーズ」というバンドを作り地元で活躍していた。しかし、スージーだけがメジャーに引き抜かれ、イギリスに渡ってデビューする話が出て、迷った末、その道を進むことになった。ロンドンでの成功。しかし、そのことが家族との確執を生む。成功しながらも苦しい時代を過ごす。そして、イギリスでは活躍していたものの、アメリカでの成功はなかなか難しかった。女性ロックンローラー誕生の真実に迫る。
多くの女性に影響を与えた彼女の魅力。彼女を追ってロッカーになった女性たち、スージーを崇拝するジョーン・ジェットや、デボラ・ハリー、 シェリー・カーリー、スージーと共にツアーに同行したアリス・クーパー等、女性ロッカー総出演で、彼女の音楽を語る。そして、周りのバンドメンバーや、音楽関係者、そして家族が彼女を語る。

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(C)The Acme Film Company Pty Ltd 2019

女性ロック歌手の草分け的存在として1970年代に一世風靡したスージー・クアトロということだけど、私自身はこの3本のシリーズの中で、スージー・クアトロは名前しか知らなかった。私はロック系のがなり立てるような歌い方とかエレキギターの音が好きではなかったので、自分から聴いてみようとはしていなかった。ただ、ラジオや街中で流れていた音楽は自然に入ってくるので、知らずに聴いていたということは多々あった。ベースを弾きながらバックバンドを従えて歌うスージーQの姿を観て、どこかで見たことあったかもと思ったし、70を越えた今もロックしている姿を観て、かっこいい!! 素晴らしい!!と思った。
このドキュメンタリ―を観て、彼女の黒いレザーのジャンプスーツの姿やベースギターをかき鳴らす姿を見て、そういえばこういう写真や映像は見たことあったなと思った。でもこの人がスージーQだとは認識していなかった。そしてYouTubeで検索してみたら、「ワイルド・ワン」や「キャン・ザ・キャン」、「メロウなふたり(Stumblin' In)」「悪魔とドライブ(Devil Gate Drive)」など聴いたことがあったと思った。
彼女はデトロイト出身だったけど、成功したのはイギリスはヨーロッパ。そしてオーストラリアや日本でも活躍したけど、アメリカではなかなかヒットが生まれなかったというけど、それは彼女にとってはつらいことだったのではないだろうか。
スージーはアメリカ人にしては小柄な女性のよう。大きなベースギターを弾く姿を観て、身体の割に大きすぎて弾きにくそうと思ったし、かなり下の位置で弾いている姿を観て、この位置で弾きやすいのだろうかとも思った。私自身小柄で、ギターを弾く時にストラップを一番短くしても長く、とても弾きずらかったのを思いだした。彼女はそうは感じていないのだろうか。あるいは慣れてしまえば、そうは思わないのか。そんなことも思った。でもYouTubeを見ていたら、そういうギターばかり使っているわけでもなさそうだから、臨機応変に使っているのかな。

余談だけど、この映画の中に、スージーQに憧れてロックアーティストになったというジョーン・ジェットが出てきたけど、私は彼女が話している姿を初めて見た。私自身はジョーン・ジェットのことは、香港の映画俳優&歌手である劉徳華(アンディ・ラウ)の歌う「我恨我痴心」という歌の元歌がジョーン・ジェットの「I Hate Myself for Loving You」ということを知った1994年から知っていたのだけど、彼女が歌う「I Hate Myself for Loving You」の映像を見たのは、今回YouTubeで検索していて出てきたので初めて見た。アンディの「我恨我痴心」は1994年、香港でのアンディのコンサートで見てとても気になり、CDやコンサートDVDなどで見ていたのだけど、その頃はYouTubeなんてないし、元歌は音しか聴けなかった。
今回、こういうのも含めて、50年近い前の映像もたくさんあって、今やそれをYouTubeなどで見ることができるということを知り、楽しみが増えた。でもYouTubeを見始めると際限がない。関連歌手や歌が次から次へと出てきてついつい見続けてしまう。スージーQもたくさんYouTubeでたくさん見た。大関のCMにも出ていたということも知った(笑)。こんなのも載っているんだね(暁)。


公式HP https://unpfilm.com/rockumentary2022/
提供:ジェットリンク
2019年製作/104分/オーストラリア
配給:アンプラグド
posted by akemi at 20:54| Comment(0) | オーストリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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