2022年05月01日
僕と彼女のファースト・ハグ(原題:温暖的抱抱 Warm Hug)
監督・脚本:チャン・ユエン(常遠)
出演:チャン・ユエン(バオバオ)、リー・チン 李沁(ウェンヌワン)
超潔癖症のピアノ教師、バオバオ。人と触れ合うなどもってのほか、毎日自分のルール通りに過ごし、周囲とうまく付き合えない。ある朝、出勤途中にバイクと衝突するという予定外の事故に遭う。相手のウェンヌワンを追って、彼女が出場する音楽番組に入り込んでしまった。バオバオが思いがけず人気者になってしまい、2人組で音楽バトルに出ることになった。ミュージシャンのウェンヌワンは、バオバオとは正反対のズボラな性格で、バオバオは戸惑うことばかり。
原題の『温暖的抱抱』はそのまま2人の主人公の名前と同じ音です。孤独だったバオバオ(鮑抱)と正反対の天然女性ウェンヌワン(温暖)のラブコメ。
バオバオの潔癖症は両親の育て方が原因のようです。2人ともが超超潔癖症。小さいころから抱っこされたこともありません。バオバオのほかにも、こだわりの強い人たちがたくさん登場して、おかしくもやるせなくもあります。監督・脚本・主演のチャン・ユエンは人気コメディアン。最初のころはバスター・キートンのような無表情ですが、ウェンヌワンによって少しずつ変わっていくのが見どころ。
散らかり放題のウェンヌワンの部屋を耐えきれずに片づけてしまうバオバオ、うちにも出張して来てほしいです。
韓国映画『プランマン〜恋のアラームが止まらない!』(チョン・ジェヨン、ハン・ジミン)(2013年)を大胆に翻案したものだそうですが未見。そちらも見てみたい。(白)
この映画を観て、私も(白)さん同様、バオバオに我が家に来てもらって、片づけてほしい!と、真っ先に思ってしまいました。
そして、思い出したのが、大学時代の超潔癖症の同級生。いつもステンレスのケースにアルコールに浸したガーゼを持ち歩いていて、机や椅子を綺麗に拭いてから座ってました。後から行って、詰めて~と言っても決して詰めてくれなかった! なんでも度が過ぎると「変り者」と思われてしまいますね。バオバオも、変人扱いされていましたが、超潔癖症から抜け出していくと共に、周りの人たちに受け入れられていって、ほっとさせられました。
本作は、中国で8.5億元(約150億円)を超える大ヒット。
監督・脚本・主演のチャン・ユエン(常遠)は喜劇集団・開心麻花で活躍する人気コメディアンですが、重要な役どころで出ているシェン・トン(沈騰)は喜劇王と言われている方。どこかで観たような・・と思ったら、『愛しの故郷(ふるさと)』(2020年11月6日公開)や『こんにちは、私のお母さん』(2022年1月7日公開)に出ていた方でした。
最近の中国映画、特に、爆笑モノはほとんど観ていないので、わからないのですが、このほかの出演者 乔杉(チャオ・シャン)、 馬麗(マー・リー)、艾倫(アイルン)、田雨(ティアン・ユー)、王智(ワン・ズー)、魏翔(ウェイ・シャン)といった方々、中国の人たちには馴染み深い役者さんたちなのだろうなと思いました。(咲)
2020年/日本/カラー/シネスコ/112分
配給:クロックワークス
(C)2020 Aim Media Co., Ltd. Huayi Brothers Pictures Ltd. Huanxi Media Group Limited (Tianjin) All rights reserved
https://klockworx-asia.com/warmhug/
★2022年5月6日(金)ロードショー
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