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監督:キリル・セレブレンニコフ(『LETO -レト-』)
原作:アレクセイ・サリニコフ著「Петровы в гриппе и вокруг него(インフル病みのペトロフ家とその周囲)」(邦訳未出)
出演:セミョーン・セルジン、チュルパン・ハマートワ、ユリヤ・ペレシリド
2004年のロシア、エカテリンブルク。インフルエンザが流行している。ペトロフは高熱にうなされ、妄想と現実の間を行ったり来たり。やがてその妄想は、まだ国がソヴィエトだった子供時代の記憶へと回帰していく…。
キリル・セレブレンニコフ監督は、2017年、国からの演劇予算の不正流用を疑われて詐欺罪で起訴され、自宅軟禁に。かねてよりロシアのジョージア侵攻やクリミア併合、LGBTへの抑圧を批判するなど、政権に批判的な姿勢を明らかにしていたため、この逮捕を不当な政治弾圧と見る向きもあり、演劇界・映画界からセレブレンニコフを支持する声が上がった。2018年のカンヌ映画祭で『LETO ‒レト‒』が上映された際は、軟禁により参加できず、女優のティルダ・スウィントンなどが「セレブレンニコフに自由を」とアピール。2018年8月にはフランス芸術文化勲章最高位(コマンドゥール)を受章。2020年6月10日有罪判決が下され、 3年の保護観察、執行猶予付き3年の刑及び罰金となる。本作の脚本は自宅軟禁中に執筆された。(公式サイトより抜粋)
父親はユダヤ人の外科医、母親はウクライナ人のロシア語教師というセレブレンニコフ監督。この度の、ロシアのウクライナ侵攻についても複雑な思いでいるのではないでしょうか。
『LETO ‒レト‒』のなんとも不思議な世界が忘れられず、今回も期待して拝見。やっぱりセレブレンニコフ監督らしいテイストでした。このワケのわからなさが癖になりそうです。(咲)
◆『インフル病みのペトロフ家』公開記念・無料オンラインレクチャー
<ロシア・ウクライナ・ベラルーシ映画の知られざる世界 ―今こそ知りたい現状と今後―>
2022年5月15(日) 17:30~19:30
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第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品
CST Artist-Technician Prize受賞
2021年/ロシア/146分/DCP/カラー
日本語字幕:守屋愛
配給:ムヴィオラ
公式サイト:http://www.moviola.jp/petrovsflu/
★2022年4月23日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開