2022年03月19日
ナイトメア・アリー(原題:Nightmare Alley)
監督・脚本・原案・製作:ギレルモ・デル・トロ
原作:ウィリアム・リンゼイ・グレシャム「ナイトメア・アリー 悪夢小路」
撮影監督:ダン・ローストセン
音楽:ネイサン・ジョンソン
出演:ブラッドリー・クーパー(スタントン・カーライル)、ケイト・ブランシェット(リリス・リッター博士)、トニ・コレット(ジーナ・クランバイン)、ウィレム・デフォー(クレム・ポートリー)、リチャード・ジェンキンス(エズラ・グリンドル)、ルーニー・マーラ(モリー・ケイヒル)、ロン・パールマン(ブルーノ)、メアリー・スティンバージェン(フェリシア・キンポール)、デビッド・ストラザーン(ピート・クランバイン)
1939年、見世物小屋を覗いた流れ者のスタンは、カーニバルのマネージャーから仕事をしないかと声を掛けられる。読心術師のジーナに気に入られ、スタンは彼女のショーを手伝うことになった。ジーナのパートナーのピートは酔いつぶれてショーで合図を送れないことが多かった。酒浸りになったのは、霊媒のトリックで観客を騙すのが後ろめたくなったからとわかる。スタンは持ち前のカリスマ性で観客の興味をひくことに快感を覚えるようになった。電気のショーガールのモリーに心惹かれ、2人で組もうと持ちかけるが、ここで育ったモリーは相手にしない。警察が乗り込んできたとき、スタンの機転でモリーは逮捕されずにすみ、一緒に外の世界に出ることを決断する。
前半はカーニバルと見世物小屋のあれこれを詳細に描写。ギレルモ・デル・トロ監督の好きな物(たぶん)がたくさん詰め込まれていて、すみずみまでゆっくりと観たくなります。読心術のトリックや「獣人」をどうやって作るかも明かされますが、面白さが減じることはありません。ブルーノ役のロン・パールマンは『ヘルボーイ』(2004)が当たり役ですが、今もそんなに変わっていません。
カーニバルのショーの手伝いだったスタンは、後半から豪華ホテルのショーマンになり、さらに上へ上へと野心を燃やします。心理学博士のリリスと出逢ってからは、俳優ブラッドリー・クーパーとケイト・ブランシェットのガチ対決といった態になります。舞台と衣裳、光と影も2人をひきたてます。ガラドリエル様じゃなかったケイト・ブランシェットの妖艶さとその圧ときたら、すでに勝敗が見えた気がしました。が、豪華出演者とともに繰り広げられるギレルモ・デル・トロ監督ワールド、ラストまでお楽しみくださいませ。(白)
2021年/アメリカ/カラー/シネスコ/150分
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2021 20th Century Studios. All rights reserved.
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★2022年3月25日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
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