2022年03月05日

プレゼント・ラフター(原題:PRESENT LAUGHTER)

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シネマ版監督:デヴィッド・ホーン
ブロードウェイ版演出:モリッツ・フォン・スチュエルプナゲル
作:ノエル・カワード
出演:ケヴィン・クライン、ケイト・バートン、クリスティン・ニールセン、コビー・スマルダーズ

イギリスのロンドン、1900年代前半。ギャリーはミドルエイジの大人気喜劇役者。腐れ縁の(元?)妻、自分の事を親よりも知っている秘書、恋仲の女流作家と、ギャリーに好意を持つ男性作家に若い女性―。今日も個性的な面々に囲まれながら、本心を言い出せないギャリー。果たして、ギャリーは最後まで“プレゼント・ラフター(今の笑い)”を演じきることが出来るのか!?

「人間いくつになっても恋をする。役者魂ここにあり」がこの作品のキャッチコピー。中年の危機に陥りながらも、いまだにモテモテの喜劇役者をケヴィン・クライン。軽やかでスマートな身のこなし、絶対噛まない滑舌の良さ、さすがにキング・オブ・アクター。1947年生まれなので、中年というよりシルバーエイジですが全然そうは見えません。彼に憧れる美女たちと、マメな恋愛を懲りずに繰り返す日々。『アベンジャーズ』出演で注目のコビー・スマルダーズのドレス姿が際立って美しいです。
場面転換もなく、↓の画像のセットのみ。いくつかのドアを出入り、中央の階段を昇り降りするだけで2時間余りのドラマが進みます。
この戯曲の作家、ノエル・カワードは1940~1960年代に大人気だった元祖・マルチタレントのような人。作家、脚本家、演出家で俳優でもあり、作詞作曲もする。交友関係も幅広くお洒落で彼のファッションを真似するファンが多かったとか。このギャリーは彼に似ているのかもしれません。ケヴィン・クラインは2017年トニー賞で演劇主演男優賞を受賞しています。(白)


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(C)Sara Krulwich

2017年/アメリカ/カラー/シネスコ/136分
配給:松竹 (C)BroadwayHD/松竹
https://broadwaycinema.jp/
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★2022年3月11日(金)ロードショー

posted by shiraishi at 20:52| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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