2022年02月22日

ハード・ヒット 発信制限   原題:발신제한(発信制限)  英題:Hard Hit

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監督:キム・チャンジュ
出演:チョ・ウジン、イ・ジェイン、チ・チャンウク

銀行支店長として働くソンギュ。副頭取からの電話で目を覚ます。朝寝坊したのに、いつもなら妻が学校に送る娘と息子を車の後部座席に乗せて、桜並木の海沿いの道を走らせる。息子の学校に着こうとするころ、“発信番号表示制限電話(非通知電話)”がかかってくる。声の主は男。「座席の下に爆弾を仕掛けた。席を立つと爆発する」と警告される。信憑性はないが、学校を通り過ぎて、そのまま車を走らせる。部下の副支店長から電話がかかってくるが、彼の車が目の前で爆発し、ソンギュの息子の脚が撃たれる。一体、彼らを狙う声の主は誰なのか、そして、なぜ彼らに爆弾を仕掛けたのか・・・

席を立つと爆発すると脅され、車から降りれないソンギュたちの姿に、観ている私も緊張してしまいました。チ・チャンウクが出ているとあって、楽しみに観始めたのですが、なかなか出てきません。実は、声の主がチ・チャンウクでした! 思えば、確かに彼の声。甘いです♪ もちろん、ちゃんと姿も出しますから、ファンの方、ご安心を! (でも、なかなか出てきません・・・)
キム・チャンジュ監督は、これまで『あなた、そこにいてくれますか』『観相師-かんそうし-』『スノーピアサー』『テロ・ライブ』等々、幅広いジャンルのヒット作を手掛けてきた韓国映画界トップの編集マン。本作が長編監督デビュー。
銀行支店長を演じたチョ・ウジンは、『SEOBOK/ソボク』での敵役が記憶に新しいですが、本作が映画初主演。
そのほか、リュ・スンス(釜山海雲台警察署長役)、チン・ギョン(警察・パン班長役)、キム・ジホ(ソンギュの妻役)と、映画やドラマでお馴染みの顔ぶれです。
何より、桜が満開の釜山の海沿いのダイナミックな風景が素晴らしいです。(咲)


こういう緊張が続く作品に弱い小心者です。酷い目に遭うのが他人事ながら怖くて、本なら後ろをまず読んで生き残るかどうか確認したくなります。『スピード』は止まったら爆発ですが、これは立ち上がったら爆発です。犯人はどこからか監視していて、遠隔操作されているため小細工もできません。とてもハラハラしますので覚悟して観てくださいね。
この設定なんだか覚えがある…と思ったらドイツ映画の『タイムリミット 見知らぬ影』(クリスティアン・アルヴァルト/2018)で、それもスペイン映画の『El Desconocido』(2015)のリメイク。スペイン語題名は「未知なるもの」だそうで、ドイツ映画も同じようなタイトルにしたんですね。検索で『暴走車 ランナウェイ・カー』とヒットしたので公開されていたようです。
国は違えど、無情な組織、家族のすれ違いや愛情は共通しているので、どこでリメイクしてもヒットするのでしょう。日本で作るなら誰がいいかな、とつい妄想。(白)


2021年/韓国/韓国語/94分/シネマスコープ/5.1ch
字幕翻訳:福留友子
配給:クロックワークス
公式サイト:https://klockworx-asia.com/hardhit/
★2022年2月25日(金)シネマート新宿ほか 全国ロードショー



posted by sakiko at 02:02| Comment(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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