監督:赤阪友昭
撮影:古木洋平
録音:森英司
音楽:林正樹
歌 :松田美緒
奥日向にある神楽の里、宮崎県西都市銀鏡。
毎年12月12日〜16日、銀鏡神社の例大祭で、夜空に瞬く星のもと、500年以上前の古より伝わる「星の神楽」が奉納される。
この神楽を守り続けるため、銀鏡の人々は、柚子や唐辛子を生産し加工までを担う会社をつくって雇用を生み出し、山村留学を通じて人を育て、学校を残してきてもいる。
人里離れた奥深くにある銀鏡には、今も、自然と人が一体となって存在している・・・
一年に一度、神楽を奉納するため、知恵を絞り、自然の恵みを活かして暮らしている銀鏡の人たちの姿に、日本では太古から、こうして人々は自然と共に生き、神様に感謝を捧げてきたことを思い起こさせてくれました。
公式サイトに
「かぐら」いう言葉は、「かみくら」が約まったものと言われ、「神蔵」や「神倉」、「神座」などと表することから、「神」という存在を招き入れ顕現を呼び起こす儀礼を指した。これに「神楽」という文字を当てるのは、日本神話で語られるアマテラスを岩戸から導き出したアメノウズメのように、その儀礼が手鈴などを使った賑やかな動きのある身体表現を用いて神を楽しませることに由来する。この神話からもわかるように神楽の主たる目的と起源は、一年のうち最も日の短い冬至を境とした太陽の復活、そして生命力の再生を願うことにある。
とあります。冬至を太陽が生まれた日として祝う風習は、イランにもあります。イスラームの入るよりずっと以前からのもの。自然の摂理は、地球上のどこであろうと変わらないもの。人々がそれを大事にして生きてきたことも、本作は教えてくれました。(咲)
2022年/日本/113分/カラー/DCP
配給:映画「銀鏡 SHIROMI」製作委員会事務局
後援:宮崎県、西都市
公式サイト:https://shiromi-movie.com/
★2022年2月19日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて公開
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