原作*脚本・監督:錦織良成(映画『白い船』『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』)
出演:甲本雅裕 戸田菜穂 大野いと 田口浩正 高橋長英 奈良岡朋子 ほか
島根県西部を流れる一級河川「高津川」。ダムが一つもない日本一の清流の流域で暮らす人々の物語。
山の上で牧場を営む斎藤学(甲本雅裕)は、妻を亡くし、母絹江(奈良岡朋子)、大阪から帰ってきた娘の七海(大野いと)、高校生の息子・竜也(石川雷蔵)の4人暮らし。竜也は、今年、地元で受け継がれてきた神楽で舞手の舞台を踏むことになっているのに、稽古をさぼってばかり。学は自分の息子も多くの若者同様、故郷を離れていくのではと心配している。
そんな折、母校の小学校閉校の知らせや、高津川上流にリゾート開発の話が入ってきて、学の同級生で母親の介護をしながら老舗の和菓子屋を継いだ陽子(戸田菜穂)、寿司屋を継いだ健一(岡田浩暉)、高津川の清流で農業・養蜂をしている秀夫(緒形幹太)、東京で弁護士をしている誠(田口浩正)、市役所勤めの智子(春木みさよ)、主婦の久美子(藤巻るも)たちは集まり、何をすべきか相談する・・・
2018年の夏・秋に益田市、吉賀町、津和野町で撮影され、2019年3月に完成し、地元では特別先行試写会も開催され、2020年4月3日(金)に全国公開が決まっていましたが、コロナで延期。2年近く経って、ようやく公開されることになりました。
伝統芸能の継承者不足や、開発による自然破壊など、日本の各地で抱えている問題でしょう。何が大切かを考えるきっかけにしていただければと思います。
私にとっては、父方母方双方の祖父母が津和野や石見の出なので、高津川と聞いて、とても懐かしく感じました。ダムが一つもない清流だということは、本作を観て初めて知りました。これからも開発で汚されることなく、美しい川であり続けてほしいと願います。(咲)
2019年/カラー/5.1ch/ ビスタ/113分
制作プロダクション:goen
配給:ギグリーボックス
(c) 2019 映画「高津川」製作委員会
公式サイト: https://takatsugawa-movie.jp/
★2022年2月11日(金)新宿バルト9ほか全国順次公開
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