2022年01月27日

355(原題:THE 355)

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監督:サイモン・キンバーグ 
脚本:テレサ・レベック、サイモン・キンバーグ
出演:ジェシカ・チャステイン(メイス)、ペネロペ・クルス(グラシエラ)、ファン・ビンビン(リン)、ダイアン・クルーガー(マリー)、ルピタ・ニョンゴ(ハディージャ)、エドガー・ラミレス(ルイス)、 セバスチャン・スタン(ニック)

南米で開発されたデジタル・デバイスが盗まれ、闇マーケットに流出しようとしていた。この情報を入手したCIAは最強の女性エージェントのメイスと同僚のニックをただちにパリに向かわせた。取引現場で接触しようとしたとき、邪魔が入って国際テロ組織の殺し屋の手に渡ってしまう。メイスは敵対したドイツの秘密工作員マリー、イギリスのサイバー・インテリジェンスの専門家ハディージャ、コロンビア諜報組織の心理学者グラシエラと手を組むことにした。4人は敵をかわしながらデバイスの行方を追ってパリからモロッコへ、そして闇マーケットが開かれる上海へと飛ぶ。そこには中国人エージェント、リンがいた。

『355』とはアメリカ独立戦争時に、イギリス軍の機密情報をアメリカ将校たちに伝えた実在の女性からきているそうです。そのコードネームが「355」、正体は不明のままですが、彼女の成果はいまだ忘れられていません。現在諜報のプロである女性たちは、互いを「355」と言うことがあるのだとか。本作を立案し、プロデューサー兼主演のジェシカ・チャスティンが「認識されていない女性たちへの敬意と感謝」を表明したというタイトルは、各国を代表する女優陣が終結したこの作品にぴったりです。
5人にはそれぞれ特技があり、よくある男性の助手や守られる女性ではありません。格闘術を得意とするCIAのメイス、ドイツ人のマリーも男性に負けないタフさ、天才的なハッカーのイギリス人ハディージャ。闘いは専門外でも心理戦と度胸のグラシエラには夫と2人の子があり、なんとしても帰りたいのです。最後に登場するリンは中国武術や医術を身に着けています。ここぞというときに発揮される彼女たちの技に、おお~!と感嘆しました。パリのストリート、モロッコ・マラケシュの賑やかな市場など、身体をはったアクションの背景にもご注目を。(白)/span>

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明らかに台北の街なのに、上海と言われても・・・と思ったのですが、本物と思ったモロッコのマラケシュの混沌とした広場が、実はロンドンに作った本物そっくりのセット。映画ですねぇ。
本作の発端は、2017年のカンヌ国際映画祭の時に審査員を務めたジェシカ・チャスティンが、リビエラ海岸の街中に貼られていた近日公開のアクション映画のポスターのほとんどが男性だと気づき、女優たちが役作りにも主体的に関わる映画を作りたいと思ったこと。よくぞ、これだけ豪華な個性的な女優たちを集めたものです。底力を見せつけてくれました。(咲)


2022年/イギリス/カラー/スコープ/122分/PG-12/字幕翻訳:チオキ真理
配給:キノフィルムズ
提供:木下グループ 
©2020 UNIVERSAL STUDIOS. ©355 Film Rights, LLC 2021 All rights reserved.
https://355-movie.jp/
★2022年2月4日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

●プロデューサー・主演のジェシカ・ジャスティンのインタビュー動画はこちらです。

posted by shiraishi at 12:59| Comment(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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