2022年01月25日

誰かの花

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監督・脚本:奥田裕介
撮影:野口高遠
音楽:伴正人
出演:カトウシンスケ(野村孝秋)、吉行和子(野村マチ)、髙橋長英(野村忠義)、和田光沙(楠本灯)、村上穂乃佳(長谷川里美)、篠原篤(岡部聡 )、太田琉星(楠本相太 )

鉄工所で働く孝秋は年取ってきた両親の様子を見に団地の実家に帰ってきた。父親の忠義は記憶が薄れていて、目の前の孝秋と数年前に亡くなった兄との区別がついていない。黙って出かけては帰ってこられず、母のマチを心配させている。
強風の吹き荒れた日、事件は起こった。団地のベランダから落ちたと思われる植木鉢が通り掛かった住民を直撃し、パトカーや救急車が出動する騒ぎになった。1人自宅にいた父は何事もなかったような顔をしていたが、使ったと思われる軍手には土がついてていた。

本作は、2021年に30周年を迎える横浜シネマ・ジャック&ベティの企画作品として製作され、昨年11月に東京国際映画祭で、12月には横浜シネマ・ジャック&ベティで先行上映されました。今週29日からあらためて公開されます。奥田裕介監督は横浜出身でこれが2作目の長編作品。
認知症になった父親、介護する母親。長男は亡くなり、次男の孝秋は息子としての責任を感じてはいます。もし自分だったら、という気持ちが湧き上がります。力のあるキャスト陣の中で、父を亡くした相太役の太田琉星くんだけがオーディションだったそうですが、奥田監督が「面白い子だな」と直感したとおり、カトウシンスケさんの大きな目にも負けないまっすぐな眼差しが印象的でした。(白)


2021年/日本/カラー/アメリカンビスタ/115分
配給:ガチンコ・フィルム
(C)横浜シネマ・ジャック&ベティ30周年企画映画製作委員会
http://g-film.net/somebody/
★2022年1月29日(土)より横浜シネマ・ジャック&ベティ、ユーロスペースほか全国順次ロードショー
posted by shiraishi at 17:23| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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