劇場公開 2022年1月28日(金)新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
劇場情報
スタッフ・キャスト
監督:ハンナ・ベリーマン
撮影:パトリック・スミス
編集:ルパート・ハウスマン
音楽:アレクサンダー・パーソンズ
日本語字幕:大塚美左恵
出演
キングズリー・ウォード、チャールズ・ウォード、オジー・オズボーン、ロバート・プラント、リアム・ギャラガー、クリス・マーティン、ティム・バージェス、ジム・カー
伝説はこの場所で生まれた 英国のロック史を紐解く作品
農場を史上最も成功した音楽スタジオに変えた兄弟と名曲誕生の物語
1970年代から2000年代にかけブリティッシュロックの名曲を多数生み出した伝説の音楽スタジオの歴史をたどったドキュメンタリー。ロンドンから西へ230キロ。ウェールズの農場にある伝説の音楽スタジオ「ロックフィールド」。キングズリーとチャールズのウォード兄弟が1963年頃、農場内の屋根裏部屋を改修して世界初の宿泊可能な音楽スタジオを設立した。
当時エルヴィス・プレスリーに夢中だったウォード兄弟は親から酪農場を引き継ぎ、農場の仕事の傍ら屋根裏に録音機材を持ち込みレコーディングスタジオを作った。当初は自分たちと友人たちが使用する目的だっったが、宿泊施設も設置したことで、世界初の宿泊可能な滞在型音楽スタジオ、ロックフィールドになっていった。都市と違って大きな音を気にすることもなく、また滞在しながら録音ができることが評判を呼び、多くのミュージシャンたちが利用することになった。
クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」など、数え切れないほどのブリティッシュ・ロックの名曲がこのスタジオで誕生したという。当時、このスタジオを利用したミュージシャンたちも登場し、ここでどのように過ごし、自分の音楽体験にどうつながったかなど、録音時のエピソードや思い出を語り、名曲誕生秘話を、楽曲とともに振り返る。
私はブリティッシュロックに詳しくはないので、ここに出てきた人やグループ、音楽などにあまりなじみはないけれど、1970年代は日本やアメリカのロックなどは聴いていた。私自身はフォークソングにハマって、1969年、高校3年の時に初めてアルバイトして買ったのはギター(ガットギター)だったので、そういう意味では同時代に音楽に夢中な若者だった一人ではある。そんな私でもオジー・オズボーン、クリス・マーティンくらいは名前を知っていたし、クイーンやオアシスというバンド名は知っている。ロックフィールドという名前も聞いた記憶はあるのだけど、農場を利用したスタジオだったというのは、今回初めて知った。それにしてもこういう環境で録音ができるということがあったのだとうらやましく思い、すてきなスタジオだと思った。こんな環境で録音できるのなら、詩や曲も浮かぶかも。
1969年、私たちはアメリカンフォークの歴史を作った曲を集めたLPレコードを作ろうと1年の間、教室で練習をしていた。結局レコードはできなかったけど、学校にギターや録音機を持っていき練習したことが懐かしい。そういえば、このスタジオではないけど、泊りがけで合宿して練習したこともあったのを思い出した。もう50年以上前の話である。久しぶりにギターを弾いてみたくなった(暁)。
2020年製作/96分/G/イギリス
原題:Rockfield: The Studio on the Farm
配給:アンプラグド
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