2022年01月22日

前科者

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監督・脚本:岸善幸
原作:香川まさひと(原作)、月島冬二(作画)
撮影:夏海光造
音楽:岩代太郎
出演:有村架純(阿川佳代)、森田剛(工藤誠)、磯村勇斗(滝本真司)、若葉竜也(実)、マキタスポーツ(鈴木充)、石橋静河(斉藤みどり)、北村有起哉(高松直治)、宇野祥平(店長)、リリー・フランキー(遠山史雄)、木村多江(宮口エマ)

阿川佳代28歳。いたって平凡なコンビニ店員で生計を立てるほか、もう一つの仕事を掛け持ちしている。元受刑者の更生を助ける”保護司”という仕事で、非常勤の国家公務員だが報酬は一切ないボランティア。保護司3年目となった佳代は、次々と問題を起こす前科者たちをあるときは厳しく叱り、あるときは優しく励まして寄り添い続けている。新しく担当になったのは殺人を犯して服役していた工藤誠。佳代は全力で支え、工藤も真面目に勤めていた修理工場に正社員として登用されることも決まって楽しみにしていた。しかし、保護観察の終了直前に工藤は忽然と姿を消してしまう。連続殺人事件の容疑者として、マークされていたのだった。

保護司という仕事の詳細をこの映画で初めて知りました。人生経験を積んだある程度の年齢の方が担うのかと思っていたら、佳代は28歳です。なぜ保護司になったのかは後で明らかになりますが、諦めない強い意志が必要な仕事のようです。罪を犯してしまった「前科者」が刑期を終えて社会復帰を目指すには、いろいろな困難が待ち構えています。保護司はその相談にのり、彼らを支える役割です。研修もあるとはいえ誰でも気軽にはできないですね。有村架純さんの明るさとひたむきさがよく似合っています。
原作は同名の人気漫画。WOWOWで2021年11月に全6話の連続ドラマが放映されました(Amazonプライムで視聴できます)。ドラマ版では佳代が出逢う何人かの詳細がわかります。映画版はオリジナルストーリーで、森田剛演じる自動車修理工の工藤とその周囲の人々にフォーカスしています。森田さんと言えば『ヒメアノ~ル』(2016)での好演を今も思い出します。若葉竜也さん、石橋静河さんのこれまでと全く違う表情にも感嘆。
この映画では加害者と被害者、それぞれの抱える過去の傷や、あってほしい未来、他者を許すということ、などなど多くのものが観た後に残りました。佳代さんのその後が観たいです。(白)


*保護司とは*
保護司法、更生保護法に基づき、法務大臣から委嘱を受けた非常勤の国家公務員。犯罪や非行に陥った人の更生を任務とする、活動内容に応じて実務弁償金が支給されるが、給与は支給されず、民間のボランティアによって成り立っている。
保護司法の第1条には、保護司の使命が次のように掲げられている。
「保護司は、社会奉仕の精神を持って、犯罪をした者の改善及び更生を助けるとともに、犯罪の予防のため世論の啓発に努め、もって地域社会の浄化をはかり、個人及び公共の福祉に寄与することをその使命とする」(HPより)


2022年/日本/カラー/シネスコ/133分
配給:日活、WOWOW
(C)2021 香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会
http://zenkamono-movie.jp/
★2022年1月28日(金)ロードショー

posted by shiraishi at 23:00| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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