2021年11月27日

ベロゴリア戦記 第1章:異世界の王国と魔法の剣(原題:The Last Warrior: Root of Evil)

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監督:ドミトリー・ディアチェンコ
脚本:ヴィタリー・シュリャッポ、ドミトリー・ジャン、ワシリー・クツェンコ、パヴェル・ダニロフ、イゴール・トゥドヴァセフ
撮影:パベル・カピノス
音楽:ジョージ・カリス
出演:ヴィクトル・ホリニャック(イワン)、ミラ・シヴァツカヤ(ヴァシリーサ)、エカテリーナ・ヴィルコワ(ヴァルヴァラ)、コンスタンチン・ラヴロネンコ(コシチェイ)、イェーレナ・ヤコブレワ(バーバ・ヤーガ)、セルゲイ・ブルノフ(ヴォジャノーイ)

人気TV番組に魔術師として出演するイワン。魔術が使えるわけではなく、孤児院で育ち口先だけで生き抜いてきたペテン師。騙した相手は数知れず、その日も嘘がばれて逃走劇を繰り広げ、プールのウォータースライダーに逃げ込んだ。飛び出したのは全く見覚えのない世界。目の前には魔法使いのようなお爺さん。なぜかイワンを待っていたらしい。ここはベロゴリア王国で、イワンは戦士イリヤの息子に生まれてすぐ人間界に隠されていたのだ。そして今、王国を救う「救世主」として召喚されたんだそうだが…イワンには電波の届かないスマートフォンがあるだけだった―。

ディズニー・ロシアが送り出す異世界ファンタジー。イワンは人間界から異世界に召喚されて、王国を救わねばならないのですが、強大な敵の前になんのスキルもありません。そこに賢くて勇敢な娘ヴァシリーサが現れ、力を合わせて闘うことになります。イワンがまた調子のいい奴で、ペテン師で食べていけたのも納得。
この頼りないイワンを助けてロシアの民話や神話に登場する妖怪たちも活躍します。バーバ・ヤーガはロシア版山姥。鳥の足が生えている小屋に住んで、どこへでも移動する人食い妖怪。「美しいヴァシリーサ」というお話では、ヴァシリーサは継母の使いでバーバ・ヤーガの小屋で働かされますが、亡くなった母が残してくれた人形の知恵で切り抜けるヒロインでした。ヴォジャノーイは沼や川に住む水の精で、大事にすると豊漁となり、粗末にすると人間を引きずり込みます。どちらもロシアのベテラン俳優が演じています。
2017年、ロシアでは大ヒットし、2020年に第2章が作られました。作りこんだ異世界を舞台に、馴染みのあるキャラが活躍するので、大人も子どもも大いに楽しんだはず。悪役がまた迫力あるんですよ。ファンタジー好きな方、ご覧くださいませ。(白)


2017年/ロシア/カラー/シネスコ/114分
配給:アルバトロス・フィルム
(C)Disney 2017 (C)YBW Group 2017
https://belogorie.jp/
★2021年11月26日(金)よりロードショー
posted by shiraishi at 01:59| Comment(0) | ロシア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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