2021年11月14日
JOINT
監督:小島央大
脚本:HVMR
撮影:寺本慎太朗
出演:山本一賢(石神武司)、キム・ジンチョル(ジュンギ)、キム・チャンバ(イルヨン)、三井啓資(ヤス)、樋口想現(荒木)、尚玄(ジェイ)、平山久能(市川)、鐘ヶ江 佳太(渡辺佑)、林田隆志(今村)
刑務所から出所した半グレの石神(山本一賢)は、個人情報の「名簿」を元手に、特殊詐欺用の名簿ビジネスを再開する。真っ当に生きたいと望む彼はベンチャービジネスに介入し投資家へ転身を図るも、稼業から足を洗うのは至難の技だった。そんな石神の周囲でうごめく、関東最大の暴力団と外国人犯罪組織の影。それぞれの抗争に挟まれた石神。白か黒か曖昧な世界で、“何者か”になろうともがく石神は、いかなる決断を下すのか―――
青味がかった画面に展開していくのは、ドキュメンタリーさながらの緊迫したストーリー。抜き取られた個人情報のゆくえ、作られた名簿を使った振り込め詐欺。その電話に対応する女性と見守る警察官、車で移動しつつ電話をしていた「かけ子」たちが足取りをつかまれて逮捕される…。ハラハラさせられたこの映画は若い新人監督さんが作ったんです。さっそく小島央大監督にお話を伺いました。
こちらです。
半グレとは暴力団に属さない犯罪集団の呼び方で、愚連隊の「グレ」、黒でも白でもないグレーゾーンの「グレ」でもあるようです。ついでに「グレる」はなんなのかと検索したら江戸時代からある言葉だそうで、不良化するということのほか「見込みが外れる」という意味もあるとか。へー!
「悪銭身に付かず」といいます。石神はそれを知ってか、出所後働いて得た綺麗なお金を投資しましたが、半グレから抜けるのも容易ではなく、それこそ見込みが外れてしまいます。犯罪と金儲けの殺伐とした話の中に、石神と人の繋がりを挟み込んで和む場面があり、息がつけました。小島監督うまい!(白)
2020年/日本/カラー/カラー/シネスコ/118分
配給:イーチタイム
(C)小島央大/映画JOINT製作委員会
公式サイト︓ joint-movie.com
公式Twitter︓@JOINT2020
公式Instagram︓ jointmovie
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