2021年11月11日
ミムジー・ファーマー主演の2本
『MORE モア』(原題:More)
監督:脚本:バーベット・シュローダー
撮影:ネストール・アルメンドロス
音楽:ピンク・フロイド
出演:ミムジー・ファーマー(エステル)、クラウス・グリュンバーグ(ステファン)、ハインツ・エンゲルマン(ウォルフ)、ミシェル・シャンデルリ(チャーリー)、ヘンリー・ウルフ(ヘンリー)、ルイズ・ウィンク(キャシー)
ドイツ人の若者ステファンは学業を放り出し、自分探しの旅に出た。資金が底をつく頃、賭けでステファンに勝ったチャーリーとつるむことになった。ある夜、2人で潜り込んだパーティで、ステファンはアメリカ人女性エステルに一目ぼれする。チャーリーの忠告を聞き流し、彼女を追ってイビサ島を訪れる。眩しい陽光と青い海に囲まれた大自然の中で愛し合い、自由で幸せな日々を過ごすステファンとエステルだったが、エステルが隠し持っていたヘロインが2人の運命を大きく変えていく。
アメリカ出身の女優ミムジー・ファーマーは今回2本のリバイバル上映で知りました。金髪のショートカット、スタイル良く青春スターの外観で、悪女の片鱗もないのですが、関わった相手も自分もいつのまにやら破滅させてしまうという。まぜるな危険じゃなく「近づくな危険」の女子でした。本作ではバイセクシュアルの麻薬中毒者を鮮烈に演じて、一躍人気とになったそうです。ピンク・フロイドが初めて映画音楽を手がけています。1969年には『明日に向って撃て』『真夜中のカーボーイ』や『イージー・ライダー』なども本国でヒットしています。なんだか時代の共通点があるような。(白)
1969年/西ドイツ・フランス・ルクセンブルク合作/カラー/スコープ/116分/R15+
(C)1969 FILMS DU LOSANGE
日本初公開:1971年2月20日
『渚の果てにこの愛を』(原題:La route de Salina)
監督・脚本:ジョルジュ・ロートネル
原作:モーリス・キュリー
出演:ミムジー・ファーマー(ビリー)、ロバート・ウォーカー(ジョナス)、リタ・ヘイワース(マラ)、エド・べグリー(ワレン)、ブルース・ぺシュール(チャーリー)、デビッド・サックス(警察署長)
港町サリナへと続く一本道。荒野にガソリンスタンド兼食堂がポツンとある。若い旅人のジョナスが立ち寄り、女主人と目が合った。すると「ロッキー!」と呼ばれた。4年前に家を出たきりの息子と間違えているらしい。妹だという美しい娘ビリーも兄と呼んで抱きついて再会を喜んでいる。そんなに似ているのかととまどうジョナスだったが、行く当てもないので、そのままロッキーとして二人と暮らすことにした。
『MORE/モア』で一躍時の人になったミムジー・ファーマーのもう一つの代表作。こちらは人違いをされたまま、他人になりきって暮らしてしまう男と、その裏にある真実が描かれます。荒野の先は青い海と砂浜。平和そうな田舎町で何が起こっていたのか、可憐なミムジー・ファーマーのヌードにくらくらしていると、あなたもき・け・ん。(白)
1970年/フランス・イタリア合作/カラー/スコープ/95分/R15+
© 1970 STUDIOCANAL - Fono Roma - Selenia Cinematografica S.R.L. All Rights Reserved.
日本初公開:1971年6月19日
https://mimsyfarmer2021.com/
配給:コピアポア・フィルム
★2021年11月5日(金)新宿 シネマカリテにてロードショー
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