2021年11月07日

記憶の戦争 原題 기억의 전쟁 英題:Untold

2021年11月6日(土)よりポレポレ東中野ほか全国順次公開!
劇場情報
+UNTOLD_KEY_R_R.jpg
(C)2018 Whale Film

監督:イギル・ボラ
製作:ソ・セロム チョ・ソナ
製作総指揮:イギル・ボラ
撮影:クァク・ソジン
美術:クァク・ソジン
編集:パトリック・ミンクス イギル・ボラ キム・ナリ キム・ヒョンナム
音楽:イ・ミンフィ

ベトナム戦争時の韓国軍による民間人虐殺を検証

ダナンから車で20分ほどの場所にあるフォンニィ村。ベトナム戦争時、延べ30万人もの韓国軍が参戦していたが、その軍事行動での痛ましい民間人虐殺事件を取り上げたドキュメンタリー。イギル・ボラ監督の祖父がベトナム戦争に参加し枯葉剤の後遺症でなくなっていたり、18歳でアジア各地を放浪したことがこの作品を作るきっかけになったという。
2018年4月、ソウルで開かれた市民平和法廷で、1968年にあった「フォンニィ・フォンニャットの虐殺事件」の生存者であるベトナム人女性、グエン・ティ・タンは法廷にたった。8歳の時に韓国軍に家族を殺され孤児となった彼女は、その記憶を思い出しあの日見たことを語る。あの日、一体何が起こったのか…。
あの日の出来事を目撃したディン・コムは身振り手振りを交えて当時を再現する。あの日の後遺症で視力を失ったグエン・ラップはこれまで語ることのなかった記憶を絞り出すように語る。一方で、“参戦勇士”と称された韓国軍人たちは、「我々は、良民は殺していない」と主張する…。
 監督のイギル・ボラは女性の製作陣とともに「ベトナム民間人虐殺」の記憶について当事者たちの生々しい証言を記録し、衝撃的で、勇敢で、優しい傑作ドキュメンタリーを誕生させた。

リアルタイムでベトナム戦争のニュースを聞き、TVで映像を見たり、あるいは現地の戦場写真を見てきた世代としては、韓国からこんなにもたくさんの兵士たちが従軍し、それを誇りとして生きているということを知りショックだった。しかも韓国の枯葉剤の被害者団体の会員が14万人と知り、さらにびっくり。兵士自身がそんなに被害を受けていたのにベトナム戦争そのものに疑問はなかったのだろうか。この作品の中に出てくる市民法廷が行われた会場に、そのメンバーによる妨害が出てきて、さらに重い気持ちになった。
イギル・ボラ監督は、そういう中で、このドキュメンタリーを撮った。とても勇気のいることだっただろう。ストレスも多かったのかもしれない。ボラ監督は、「若い女に、この戦争のことがわかるもんか」という言葉も兵士から言われて、かなりめげたらしい。2015年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で前作『きらめく拍手の音』がアジア特別賞を受賞し、台上に出てきた時、坊主頭だったのでびっくりしたことを思いだし、そのことを聴いたら、あの頃はいろいろむしゃくしゃするこがたくさんあって坊主頭にしたと語っていたので、ちょうど山形に来た頃が、この作品にとりかかった頃ということでストレスを感じていたのかもしれない。この作品は全員女性ばかりのチームで作ったとのことだったけど、それは良かったことかもしれない。女性ばかりのチームだからこそ作り上げることができ、自信にもつながっていると思う(暁)。


イギル・ボラ監督インタビュー記事
インタビューの時のイギルボラ監督
イギルボラ監督320.jpg

製作:Whale Film
2018年|韓国|韓国語・ベトナム語|カラー| 79 分| DCP
宣伝美術:李潤希
配給・宣伝:スモモ、マンシーズエンターテインメント
2018年製作/79分/韓国
posted by akemi at 07:46| Comment(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください