監督:風間志織
原作:大島真寿美
脚本:風間志織、及川章太郎
撮影:石井勲
音楽:鈴木治行
出演:森川葵(宮永知世子)、菅田将暉(正岡正宗)、岡山天音、三浦透子、市川実和子、村上淳、中村敦夫
知世子が5歳のとき、母親が交通事故で亡くなった。それ以来、兄弟のように育った愛犬ジュリエッタを心の支えに生きてきたが16歳の時に死んでしまう。短く髪を切り、犬になろうとした知世子。進路調査に“犬になりたい”と書いて担任から呼び出された日、映画研究部の部室を訪れる。母が好きだったフェデリコ・フェリーニ監督の映画『道』を見れば、ジュリエッタに会えるような気がしたのだ。しかし、そのビデオテープは卒業した先輩・正岡正宗のもので既に部室にはなかった。訪ねていった家で映像を編集していた正宗は「俺の映画に出ないか」と誘う。まるで、『道』のザンパノとジェルソミーナのように、バイクに乗って2人の撮影旅行が始まる。街を走り、山を走り、海に出る。喧嘩、事故、初めてのホテル。旅は2人に何をもたらすのか……。
2014年制作ですが、映画の舞台は原発事故の10年後の2021年。その2021年の今年は風間詩織監督が十代でデビューして40年。リバイバル上映が決まりました。撮影当時十代だった森川葵、菅田将暉を始め、岡山天音、三浦透子ら今若手として映画界を牽引する俳優が登場しています。初々しいなぁ。
公開を前に風間志織監督にお話を伺いました。ただ今絶賛まとめ中。しばらくお待ちくださいませ。(白)
★インタビュー記事はこちらです
2014年/日本/カラー/シネスコ/159分
同時上映
『火星のカノン』2001/121分/初公開:2002年9月
チケットショップで働く絹子(久野真紀子)は恋人公平と火曜日にしか会えない。妻子がいると知っていて別れられない。元バイト仲間の聖(中村麻美)は再会した絹子の隣に引っ越してきて、何かと世話を焼く。聖は公平と別れるよう説得したうえ、絹子が好きだと告白する。
『せかいのおわり』2004/112分/初公開:2005年9月
慎之介(渋川清彦)は盆栽ショップ「苔 MOSS」で働いている。住まいは店の2階で三沢店長(長塚圭史)と一緒。そこへ彼氏に追い出された幼なじみのはる子が転がり込んできた。慎之介は、はる子に想いを寄せているが気づかれない。そのはる子は店長の慎之介への気持ちに気づいてしまった。
配給宣伝:ムービー・アクト・プロジェクト
配給協力:ミカタ・エンタテインメント
(C)寿々福堂/アン・エンタテインメント
★2021年9月24日(金)よりアップリンク吉祥寺にて上映。名古屋シネマテーク、アップリンク京都他、全国順次ロードショー
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