2021年09月17日

殺人鬼から逃げる夜(原題:Midnight)

satujinki pos.jpg

監督・脚本:クォン・オスン
撮影:チャ・テキュン
出演:チン・ギジュ(ギョンミ)、ウィ・ハジュン(ドシク)、パク・フン(ジョンタク)、キム・ヘユン(ソジュン)、キル・ヘヨン(母)

ギョンミと母は聴覚に障害があり、二人暮らし。母は裁縫師として働き、ギョンミはお客様センターで手話部門を担当している。2人の目下の楽しみは済州島へ旅行に行くこと。ある晩、仕事帰りに母と待ち合わせたギョンミは、若い女性が路地に倒れて血を流しているのに気づく。慌てて助けを呼ぼうとしたが、すぐ近くに潜んでいた犯人に捕まってしまう。辛くも逃げ出し、全速力で走って非常ベルを押すが、管制センターの声は聞こえず、ギョンミも話すことができない。スーツ姿の男が現れて応答するうち、パトカーもやってくる。心配していた母と合流したが、路地に倒れていた女性は消えていた。警察署で事情を説明していると、帰宅の遅い妹を探して、ジョンタクが駆け込んできた。妹の写真を見ると、倒れていた被害者だった。警官が席を外したとたん、スーツ姿の男がナイフを向ける。彼こそ凶悪な連続殺人犯のドシクだった。

聴覚障害の女の子が殺人鬼から一晩中逃げ回るという展開に、追いかけられるのコワイので、ドキドキしっぱなしでした。警察が頼りにならないのをはじめ、いろいろつっこみどころあり(笑)。
知らなかったこと→韓国には街角に警察に繋がる非常ベルがあるんですね。でもギョンミがせっかく連絡しても声は聞こえず説明もできません。スマホも持っていたのに、文字での通報はできないんでしょうか?とにかく走るギョンミ役は、チン・ギジュ。『リトル・フォレスト 春夏秋冬』でヒロインのヘウォンの親友役でした。2人で辛いトッポギを食べて、ヒーハー言ってたのがおかしくて忘れられません(そこ?)。
不気味な連続殺人鬼ドシクを演じたのは、ウィ・ハジュン。ドラマ「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」(2018)で、ジナ(ソン・イェジン)の弟スンホ、親友のソ・ジュニ(チョ・ヘイン)が姉に恋するのに戸惑う役。スンホを溺愛し、ジナとジュニの恋愛に大反対する母が、この映画ではギョンミの母役のキル・ヘヨンです。そちらではすっごい憎まれ役でしたが、こちらでは良き母。母と娘の手話には字幕がつきますが、身振り手振りは国を越えて理解できますね。もうひとつの言語なんだと再確認しました。(白)


2021年/韓国/カラー/シネスコ/104分
配給:ギャガ
(C)2021 peppermint&company & CJ ENM All Rights Reserved.
https://gaga.ne.jp/satujinki/
★2021年9月24日(金)ロードショー

posted by shiraishi at 20:08| Comment(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください