2021年09月17日

カラミティ(原題:Calamity, une enfance de Martha Jane Cannary)

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監督:脚本:レミ・シャイエ
音楽:フロレンシア・ディ・コンシリオ
出演:サロメ・ブルバン、アレクサンドラ・ラミー、アレクシ・トマシアン
日本語版:福山あさき、松永あかね、木野日菜、木戸衣吹、畠山航輔、杉田智和、上田燿司

アメリカ西部開拓時代。12歳のマーサ・ジェーンは家族とともに大規模な幌馬車隊で西に向けて旅を続けていた。旅の途中、父親が暴れ馬で負傷し、マーサが家長として幼い弟妹の面倒を見、家族を守らなければならない立場になってしまった。女は女らしくと期待されていた時代、長いスカート姿では父親代わりはできない。マーサは家族のために少年のように髪を短く切り、男性だけのものだったジーンズをはいた。
マーサを危機から救ってくれたサムソン少尉を幌馬車隊に引き合わせたたことから、よそ者を嫌う旅団の中でさらなる軋轢を生む。馬に乗り、銃も扱えるようになったマーサはいつしか「カラミティ・ジェーン」と呼ばれるようになる。

『ロングウェイ・ノース 地球のてっぺん』のスタッフが再集結して製作したアニメーション。2020年春に完成し、アヌシー国際アニメーション映画祭にてワールド・プレミア上映され、見事クリスタル賞(グランプリ)を受賞。日本ではフランス映画祭でフランス語版、翌年3月開催の東京アニメアワードフェスティバルでは、日本語吹替え版がプレミア上映されました。
本作も輪郭線はなし、綺麗な色彩の絵(水彩風でなく、切り絵風)が横長の画面に拡がり、どこを切り取って額にいれても映えそうです。
ストーリーは実在した女性ガンマン、マーサ・ジェーン・キャナリー(1856~1903年)の子ども時代のお話。カラミティとは「厄介者」「疫病神」の意味。西部へ移動中に母親が亡くなり、この映画の中で落馬した父親も入植して数年後には亡くなっています。アニメのキャラでは眉の太い凛々しい顔だちのマーサ・ジョーン、弟妹たちの親代わりであり、男勝りになって(ならざるを得ず)奮闘したようです。名前のとおりトラブル・メーカーであったのか、後の伝聞では諸説あるようです。男装した勇敢な少女だったのは間違いなさそう。(白)


淡いトーンで描かれたお転婆なカラミティ・ジェーンの物語。大人相手に勇敢に立ち向かう姿に引き込まれます。ふと気が付くと、アメリカ西部開拓の物語なのに、フランス語?と、ちょっと違和感があったのですが、思えばヨーロッパ各地から新天地を求めて人々がやってきた時代。何語を話していたかは、逆にわからないですね。お互い、言葉が通じないこともあったのだと思います。何事も恐れないジェーンのような人物だからこそ、生き抜けたのだと! この映画を観た子どもたちが勇気をもらえますように! (咲)

2020年/フランス・デンマーク合作/カラー/シネスコ/82 分
配給:リスキット
(C)2020 Maybe Movies ,Norlum ,2 Minutes ,France 3 Cinema
https://calamity.info/
★2021年9月23日(木)より新宿バルト9ほか全国順次公開

posted by shiraishi at 14:21| Comment(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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