2021年08月20日

白頭山大噴火(原題:Ashfall)

pekuto pos.jpg

監督・脚本:イ・ヘジュン、キム・ビョンソ
出演:イ・ビョンホン(リ・ジュンピョン)、ハ・ジョンウ(チョ・インチャン)、マ・ドンソク(カン・ボンネ)、チョン・ヘジュン(チョン・ユギョン)、ペ・スジ(チェ・ジヨン)

北朝鮮と中国の国境付近に位置する火山 白頭山(ペクトゥサン)観測史上最大の噴火が発生した。マグマ溜りがあるために2次3次と噴火が続くと予想された。爆発物処理班(EOD)の大尉チョ・インチャンは、除隊直前に足止めされてしまった。白頭山噴火を予見した地質学のカン・ボンネ教授のアイデァで人工的な爆発を起こして、続く噴火を食い止めることになったからだ。大統領府の民政主席のチョン・ユギョンは教授を支持し、爆発物処理班に期待を寄せる。ただしその遂行には北朝鮮に入り、情報を持つリ・ジュンピョンを確保することが必須だった。
インチャンはソウルの崩壊を目の当たりにするが、特別任務に向かう。帰りを待っている出産間近の愛妻ジヨンには、本当のことを告げるわけにはいかない。ジヨンは夫のインチャンが北朝鮮に向かったと知らないまま、ソウルを襲った災害を生き抜こうとする。北に向かった一行はいくつもの国の思惑に行く手を阻まれ、その間にもタイムリミットは刻々と近づいている。

韓国を代表するふたりの俳優イ・ビョンホンとハ・ジョンウの初共演が実現しました。共同監督として『神と共に』シリーズ(17/18)『PMC:ザ・バンカー』(18)でのダイナミックな世界観を作り上げたキム・ビョンソ。『彼とわたしの漂流日記』と『22年目の記憶』(14)ではイ・ヘジュンは監督として、キム・ビョンソは撮影監督として参加。本作では3度目のタッグです。2人で脚本を練り上げ、白頭山大噴火により朝鮮半島は壊滅かという大災害を、敵対する2人の男を中心に描いています。百戦錬磨のリ・ジュンピョンに翻弄されながら持ち前の正義感と責任感で進んでいくチョ・インチャン。家庭を捨ててスパイ活動をしてきた男と愛妻家の男が次第に近づいていくところにぐっときます。
噴火による大地震でビルが倒壊し、津波で橋が流され、町や村が灰に埋もれていきます。大迫力かつリアルで鳥肌がたちます。これが日本だったらどうなることでしょう。
肉体派のマ・ドンソクが教授役で専門用語を連発、意外にも似合っています。イ・ビョンホンとハ・ジョンウたちが、噴火を食い止めようと命がけで奮闘するのをハラハラしながら見守りました。韓国では820万人を動員したという大ヒット作品を大きな画面・音響の良い劇場でご覧ください。(白)


白頭山といえば、朝鮮民族発祥の地として崇められ、特に北朝鮮にとっては金日成主席が根拠地として戦い、そこで金正日が生まれた地としても特別な場所。
朝鮮半島の最高峰ですが、標高は2744メートルで富士山より低いことを今さらながら今回知りました。
1000年に一度、大噴火、100年に一度、小噴火が起こると言われていて、直近では1925年に小噴火がありました。もうすぐ、次の噴火?
そう思うと、この映画で描かれていることも有り得ない話ではないと、ぞくっとさせられます。人工的な爆発を起こせば、4次爆発はくいとめられると奮闘するのですが、科学の進歩は自然にほんとに打ち勝つことができるの?と思ってしまいます。
北と南の二人が任務にあたる中で、“「チェオクの剣」の最後を教えてくれたら、機密情報を教えてあげる”なんて言葉が出てきて和ませてくれます。イ・ビョンホンとハ・ジョンウの共演、そして学者役という意外なマ・ドンソクという名優たちが繰り広げるダイナミックな映画、ぜひ劇場でご覧ください。(咲)



2019年/韓国/カラー/シネスコ/128分
配給:ツイン
(C)2019 CJ ENM CORPORATION, DEXTER STUDIOS & DEXTER PICTURES ALL RIGHTS RESERVED
https://paektusan-movie.com/
★2021年8月27日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
posted by shiraishi at 13:55| Comment(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください