2021年07月18日
ココ・シャネル 時代と闘った女(原題:Les Guerres de Coco Chanel)
監督・脚本:ジャン・ロリターノ
出演:ココ・シャネル、フランソワーズ・サガン他
ナレーション:ランベール・ウィルソン
1883年8月19日。ガブリエルはフランスの南西部オーヴェルヌの救済院で生まれた。12歳のときに母親が病死。父親は娘たちを孤児院に預けた後、2度と現れなかった。孤児院で裁縫を覚えお針子に。歌手のアルバイトをして持ち歌から「ココ」と呼ばれる。店の客だったバルザンの愛人になり、パリ近郊で暮らした。その友人のアーサー・カぺルと恋に落ちたことで、ココの人生が変わっていく。
機知に富んだココは自立を望み、新しいモードを作り出し、自分の人生を切り開いた。最も裕福な女性と称されるまでになったココ・シャネルのドキュメンタリー。
2021年はココ・シャネル没後50年、そして世界で最も売れた香水「No.5」誕生100年にあたるそうです。彼女の波乱万丈の人生はこれまでにも映画化されて、オドレィ・トトゥ(若いころの本人の写真に似ています)の『ココ・アヴァン・シャネル』(2009)は、若き日から、自分のスタイルを確立し、成功をしっかりとつかむまでを。『ココ・シャネル』(2008)は、第2次大戦終了後、70代で復活したココをシャーリー・マクレーンが、回想部分はバルボラ・ボブローバが演じています。
本作は1時間足らずの中に、ココ・シャネルの一生分をぎゅっとコンパクトにまとめています。ココは、自分が受け入れたくない過去は、自分に合った服を作ったように変えていたようです。忘れたいことにそうやって折り合いをつけたのかもしれません。
戦時下スイスへ脱出し、その後パリに戻ったココ。語られなかったことが近年開示された公文書などで明らかになりつつあります。1971年1月10日、86歳で亡くなった彼女は自分の人生に満足だったでしょうか? 誰よりも先頭に立って闘って、退屈が嫌いだった人なので、とっくに生まれ変わっていたりして。(白)
2019年/フランス/55分/© Slow Production-ARTE France
配給:オンリー・ハーツ
(C)Slow Production, Arte France
http://cocochanel.movie.onlyhearts.co.jp/
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
★2021年7月23日(金・祝)よりBunkamuraル・シネマ他にて全国順次公開
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