2021年07月04日

ベルヴィル・ランデブー(原題:Les triplettes de Belleville)

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監督・脚本:シルヴァン・ショメ
音楽:ブノワ・シャレスト
美術:エフゲニ・トモフ
プロデューサー:ディディエ・ブリュネール

マダム・スーザは孫のシャンピオンと暮らしている。両親を事故でなくした彼があまりに寂し像なので、子犬を飼うことにした。ブルーノと名付けられた子犬はシャンピオンの親友となって一緒に育ち、二人とも、ベッドからはみ出るほど大きくなった。シャンピオンは自転車レースの選手を目指して、坂道を上り下りする過酷なトレーニングをしている。
ついに目標だった「ツール・ド・フランス」の日がやってきた。ゴールのマルセイユを目指して走っていたシャンピオンが黒服の男に連れて行かれ、おばあちゃんはブルーノの臭覚を頼りに後を追う。大都市ベルヴィルに到着したおばあちゃんとブルーノは、一文無しになるが三つ子の老婦人と知り合った。一方、シャンピオンは他の自転車選手と一緒にマフィアに拉致され、賭博のために自転車を漕がされていた。おばあちゃんはシャンピオンと再会できるのか?

登場人物は何人もいますが、台詞がありません。それでもデフォルメされた人物たちの感情表現が豊かで、ちゃんとわかるのです。台詞がない代わりにそこかしこに音楽があり、三つ子のおばあちゃんのコーラスも素敵でした。そこの食事はちょっと嫌だけど。ブルーノと無謀とも思われる追跡をするおばあちゃんですが、決してあきらめません。様々な経験をして、徐々にシャンピオンへと近づいていきます。
懐かしい作品です。制作20周年記念の特別興行のために戻ってきたのだそうです。日本初公開は2004年12月18日。
私は今はないテアトルタイムズスクエア(新宿高島屋の12階/2002~2009)の大きなスクリーンで感嘆しつつ観た記憶があります。映画1シーンを切り取ったポストカードが綺麗で、大事にとっておきましたが…どこだっけ?(白)


「21世紀フランス・アニメーション伝説の傑作
製作20周年を目前にリバイバル上映が決定!」
このうたい文句以外、何の予備知識なく観たのですが、台詞がほとんどないのに、ぐいぐい引き込まれ、ちゃんと話もわかりました。
孫を思うおばあちゃんが、ほんと、タフですごいのです。ツール・ド・フランスのゴール目前にして誘拐され、マルセイユの港で大きな船に乗せられた孫を追うのに、20分 1フランの小船を借りるのです。嵐にあいながら、大都市ベルヴィルに到着します。無理でしょう!? (小船を貸した海辺の男が、エンドロールの終わったあとに出てきますので、お見逃しなく!)
行き場のないおばあちゃんとブルーノを家に招いてくれた三つ子の老婦人は、「ベルヴィルのトリプレット」の名で舞台に立つエンターテイナー。空っぽの冷蔵庫、掃除機、新聞が楽器に! おばあちゃんも自転車の車輪を奏でます。
思い切り楽しくて、哀愁に溢れた物語でした♪(咲)


2002年/フランス、カナダ、ベルギー/カラー/ヨーロピアン・ビスタ/80分
配給:チャイルド・フィルム
(C)Les Armateurs / Production Champion Vivi Film / France 3 Cinema / RGP France / Sylvian Chomet
https://eiga.com/movie/1287/gallery/#:~:text=Hatena-,
https://child-film.com/Belleville/
★2021年7月9日(金)5864日ぶりに映画館のスクリーンへ
ヒューマントラストシネマ渋谷、UPLINK吉祥寺ほか全国順次公開


posted by shiraishi at 17:36| Comment(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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