2021年07月04日

東京自転車節

2021年7月10日 ポレポレ東中野ほか全国順次公開
劇場情報
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(C)2021水口屋フィルム、ノンデライコ

監督・撮影:青柳 拓
撮影:辻井潔、大澤一生
編集:辻井潔
構成・プロデューサー:大澤一生
出演:青柳 拓、渡井秀彦、丹澤梅野、丹澤晴仁、高野悟志、加納 土、飯室和希、齊藤佑紀、林 幸穂、加藤健一郎、わん(犬)
音楽主題歌「東京自転車節」 作詞・作曲:秋山 周

チャリを漕ぎます運びます
コロナ禍を生き抜くリアル・ロードドキュメンタリー


『ひいくんのあるく町』(2017)の青柳拓監督が、自ら働く自転車配達員としての活動を記録したドキュメンタリー。
2020年3月。山梨県で暮らしていた青柳監督はコロナ禍で代行運転の仕事が遂になくなってしまった。その頃、話題になっていた「Uber Eats」の自転車配達員の仕事を知り、家族の反対を押し切り、新型コロナウイルス感染者数が増加していた東京に借りた自転車で向かう。緊急事態宣言下の東京で、自転車配達員として働きながら、スマートフォンとGoProで、自らと東京の今を撮影し始めた。
奨学金を返すため、生活するため、新コロナ禍を生き抜くため始めた自転車配達員。その仕事を通して、「働くということ」、「“あたらしい日常”を生きることとは?」、「新コロナ禍の東京はどんな感じ?」を自転車配達員の視点で表現した疾走する路上労働ドキュメンタリー。
『ひいくんのあるく町』の主人公・渡井秀彦君が出てきたり、『沈没家族 劇場版』の加納土監督ら、監督の周囲の友人たちも登場。

コロナ禍によって生まれた「新しい日常」。生きるために始めた自転車配達員の仕事を自ら映し映画にする。スマートフォンとGoProという小型の道具の登場によって可能になった映画製作方法。観客にとっては、今、話題の「Uber Eats」の働き方とはどういうことなのかを知ることになる。新コロナ禍の東京の町の状態が自転車配達員の視点から見えてくる。そして今の日本の姿が見えてくる。
奨学金の返済、これまでの糧であった仕事の新型コロナによる廃業など、生きるのに精いっぱいの事情。描かれている現実は、ギリギリで切迫感があるにも関わらず、監督自身がもつほんわかさとユーモア感のおかげで、少し希望も感じられる。そうは言っても問題は山積み状態。状況は一向に良くなってはいない状況。コロナ禍は1年以上たっても収まりそうもない。でもこの作品から転んでもただは起きぬ力強さも感じられる。がんばれ青柳拓監督(暁)。


『東京自転車節』公式HP 
映画『東京自転車節』 YouTubeちゃんねる
予告編

2021/日本/93分/日本語/カラー/DCP/ドキュメンタリー
宣伝::contrail
製作・配給:ノンデライコ、水口屋フィルム


posted by akemi at 19:27| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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