監督・脚本:セドリック・ル・ギャロ、マキシム・ゴヴァール
出演︓ニコラ・ゴブ(マチアス)、アルバン・ルノワール(ジャン)、ミカエル・アビブル(セドリック)、デイヴィット・バイオット(アレックス)、ロマン・ランクリー(ダミアン)、ローランド・メノウ(ジョエル)、ジェフリー・クエット(グザヴィエ)、ロマン・ブロー(フレッド)、フェリックス・マルティネス(ヴァンサン)
50m自由形の銀メダリストのマチアス、同性愛差別発言が問題になり、世界水泳大会の出場資格を失った。もう一度資格を得るのに、条件が出された。ゲイの水球チームのコーチになること!マチアスは同性愛差別意識を持ったまま、渋々出かけて「シャイニー・シュリンプス」のメンバーに出会う。ゲイゲームズに出場するにはへなちょこすぎる彼らにげんなりするが、3ヶ月は付き合わなければならない。
一人娘のヴィクトワールがチームを応援するので、娘の歓心をかいたいマチアスは問題だらけのメンバーと真剣に向き合うことにした。
セドリック・ル・ギャロ監督は2012年に「シャイニー・シュリンプス」に加入。以来、人生観が変わるほどの経験をしてきたそうです。現実が辛くとも、ユーモアで乗り切る彼らの強さを知ってほしいと映画が生まれました。チームのメンバーが一人一人個性的で、それぞれに過去があり辛い今を生き、未来を想っています。マチアスはそんな彼らから、これまでにない気づきをもらって、少しずつ変っていきます。
ゲイゲームズの存在を初めて知りましたが、世界最大のLGBTのためのスポーツ・文化イベントで4年に1度開催されていました。第1回は1982年にアメリカ、ロサンゼルス。以来世界各都市で開かれていますが日本では開催されたことがありません。いろいろググってみましたら、参加資格もLGBT、またはアライ(味方・支援者)であればいいそうで、男女、障害者も同じフィールドで競技するのだとか。2018年はパリで、2022年のゲイゲームズは「香港」だそうで、これはアジアで初の開催です。コロナ禍はどうなっているやら。
問題を起こした人がコーチになる、と言えば『だれもが愛しいチャンピオン』(2018)を思い出します。こちらも勝ち負けにこだわらず、楽しむことが第一でした。(白)
※実際のシャイニー・シュリンプス
勝ち負けにはこだわらず、⼀緒にいることに楽しみを⾒出す、ゲイの⽔球同好会。ここ数年、試合には勝っていないが、練習とコスチューム制作は⽋かさない。試合に出場して狙うは、“最優秀雰囲気”賞。
2019年/フランス/カラー/ビスタ/103分【PG-12】
配給:ポニーキャニオン、フラッグ
© LES IMPRODUCTIBLES, KALY PRODUCTIONS et CHARADES PRODUCTIONS
公式サイト︓shinyshrimps.jp
公式 Twitter︓@shinyshrimps
★2021年7月9日(金)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマ ほか 全国公開︕︕